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大塩の乱関係史料集目次

天保六乙未年

転儀被召捕摘湯屋ニ入、奉行所吟味之節、道之助より差出候書付、御用番大久保加賀守殿へ差出、

私家来神谷七五三厄介神谷転と申者、去午年二月廿九日出奔仕候処、不届之儀御座候ニ付、奉行所江届之上尋申付候処、召捕兼候ニ付、同三月十七日町奉行筒井伊賀守江召捕引渡之儀相願候処、四月廿日同人方へ召捕吟味有之候処、当時上総国普化宗一月寺門弟ニ相成、名も友鵞と相改、彼是申立候儀御座候哉之由、尤私方ニ罷在候所業ニて他之引合ニて無之段、筋無之申立、不届ニて出奔後、奉行所ニも申届候事にも候間、私方へ引渡ニ不相成候ては、家政取締にも抱候間、私方へ引渡ニ相成候様仕度此段申上候以上、

　　閏七月朔日　　　　　　　　仙石道之助

右の始末如何之御評議候哉、主人江引渡ニ不相成、松平備中守 弐万石 家来江御預相 成候、


一月寺法弟ニ付、寺社奉行井上河内守、寺社役人より八月七日酉中刻、松平備中守留守居壱人、只今河内守宅へ可罷越、切紙ニて申来、尤脇坂中務大輔両名ニて 達之、備中守留守居罷越候左之通、

　　　　　　　　　　　松平備中守家来
　　　　　　　　　　　　　岡本源五右衛門

仙右道之助家来神谷転事、当時上総国三黒村普化宗松見寺看主友鵞尋中、家来江預候段、水野越前守殿へ伺之上申渡候間可得共意候、

但道之助家来其外誰ニても面談文通等不為致、尤預候家来之者吟味之筋尋候儀、勿論咄合等決て致間敷候、

　　　　　　　　　　　仙右道之助元家来上総国三黒村 松見寺看主　友　鵞

其方儀吟味中松平備中守家来江預をく
　但預り中備中守家来江吟味之趣、決て口外致間敷候

一　友鵞儀預ニ相成候上は、其段御老中方へ御届等被致候方可有之候、

一　友鵞儀清僧に付、素より魚物は不相用、預中手当并取扱方格別手重に無之様可被相心得候、

一　友鵞儀差置候小屋其外手当之儀、文化五年戸沢大和守方江預候者有之候節之儀承合、取計方其外ニ聞難キ儀は奉行所江問合方ニ可有之候、

　　未八月