Я[大塩の乱 資料館]Я
2014.11.3

玄関へ

「大塩の乱関係論文集」目次


『演劇脚本大汐噂聞書』
その27

重扇助

中西貞行 1894

◇禁転載◇

四幕目 天満天神前の場 同大塩屋敷の場 千日前法善寺前の場 (9)

管理人註
  

  造物 高二重にて家根の飾附け   後ろ一面の家根の遠見   家根の真中に吉五郎居る、捕手大勢囲んで居る、早太鼓にて浅黄幕を   落す  〔ト 皆々ヤア/\にて、色々面白き立廻りあつて、能き所にて返し   造物 奥に千日前法善寺門前、江戸鉄釜むしや床 竹のかゝり   どん/\早太鼓にて道具納る  〔ト 仕出し大勢、棒抔持て出て、わや/\いふて上下へ這入る、上手   より吉五郎、以前の捕手を相手に出て来り、梯子、棒、家根の瓦を使   ひ、面白き事あつて皆々追込む、返し  〔ト 浅黄幕になる、どん/\早太鼓にて、つなぎ道具出来次第落す   造物 遠見 道頓堀芝居茶屋の体、上より下へ太左衛門橋、上手石か   けはね釣瓶、煙出し、どん/\早太鼓、一セイにて宜しく道具納る  〔ト 上手より大勢を相手に吉五郎出て来り、色々立廻りあつて、茶船   一艘、下手より出て下寄りにすはる、トヾ吉五郎、皆々を追込み行か   ける、本鉄炮の音して吉五郎の背中に当りし心にて、苦しむ事あつて、   勾欄を小楯に血を吐く、能程に捕手一人出て、後ろより羽かひじめに   するを身をかはす、捕手、川へ返り込む、吉五郎、宜しくこなしが木   の頭、鳴物にて此引張り宜しく幕

大塩噂聞書」
(摘要)





























釣瓶
(つるべ)



トヾ
よろめく様?

勾欄
高欄

木の頭
(きのかしら)
幕切れの台詞や
動作のきまりに
合わせて打つ拍
子木の最初の音
 


『演劇脚本大汐噂聞書』目次/その26/その28

「大塩の乱関係論文集」目次

玄関へ