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「大塩の乱関係論文集」目次
東亜堂書房 1910
◇禁転載◇
□剳拝読□向暑之節弥御健可被成御勤□□奉賀候、然者老兄御義 御出立後処々川支有之、嘸御迷惑之御義、乍然四月廿一日無御礙 御着奉賀候、定而御多用と奉察候、必遠方之処御配慮御無用可被 下候、端午御祝儀被頂□千万辱奉存候、乍然右之通遠方より如此 之御取扱ハ已来御断申上候、且又御地にて御聞も可被成哉、一心 寺一件にて同組之者共寺社奉行所へ被召罷出候故、小生一己之深 慮を以、文武共稽古相休居申候、夫故高槻表へ得罷出不申候、其 内発落いたし侯ハゝ高階氏抔可訪積、其節ハ御留守宅も可伺と奉 存候えは、右貴答迄如此御座候、已上 五月廿九日 後 素 芥 川 老 兄 尚々御端書辱奉存侯、已上
高階氏は高階子収なり、芥川氏の名は(一七)にも見ゆ、子 収と共に高槻藩にして当時江戸に勤番せしなるべし、一心 寺一件といふは未だ詳ならず、