| ○大坂騒動 (１４) |
当二月十九日、不容易及企、大坂市中所々放火いたし及乱妨候、元大坂町奉行組与力大塩平八郎に荷担致し候、大坂玉造口御定番組与力大井次兵衛久離忰大井岩太郎事正一郎、大坂町奉行組 同心河合善太夫忰にて、先達て出奔いたし候、河合郷左衛門等人相書、
大井正一郎 一、年齢二十五六歳 一、顔細長く立(色？)赤黒き方 一、眉毛濃き方 一、眼常体 一、鼻高き方 一、耳常体 一、せい高く痩候方 一、言舌静なる方 一、其節の着用不分 河合郷左衛門 一、年齢四十歳計 一、顔色白き方、鼻の上に疱瘡の跡有之 一、眉毛常体 一、眼常体玉少赤き方 一、鼻常体 一、右の耳たぶ立(マゝ)変有之 一、中脊中肉 一、月代薄く髪赤き方 一、言舌常体 一、其節の着用不分
右之通之者共有之に於ては、其所に留置、大坂町奉行所へ可申出、若及見聞候はゞ、其段も可申出候、隠置脇より相知候はゞ可為曲事候、
酉三月
右御書付主膳正殿御渡し、御目付松平兵庫殿被相達之、
若年寄
大岡主膳正