| 坂騒落着 (２) |
同人枠
吉見英太郎
河合善太夫孫
河合八十次郎
其方共儀、同組与力大塩格之助養父大塩平八郎方寄宿中、同人不容易企いたし、格之助大筒丁打
に託、棒火矢等拵立候儀とは、銘々親共其外平八郎門弟共、一同右手伝致す内、同人儀御政道批
判いたし、共上民を弔らふ大義存立趣抔、対公儀恐多事共認載る板行摺立、殊に旗袖印等相仕
立、右門弟共折々打寄密談に及ぶ様子及見聞、怪敷儀と心付上は、素より一味と察る者の名前凡相
分り、右檄文の趣意も覚居候儀に付、速に密訴可致処、右体不容易儀を、銘々父の内存等相探罷在、遅々におよぶ始末不届なれども、一味に不加、平八郎門弟共外出等厳重に差留有之を、彼是
手段致し、竊に塾中忍出、八十郎父河合郷左衛門始、一味の者共名前等認たる書付、吉見九郎右衛門
より請取、同人任申含、右企発起以前注進致に付、御褒美として銀五十枚宛下之、