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【大塩平八郎像 東京市宮崎幸麿氏蔵 略】
名は後素、字は子起、中斎ト号ス、大阪ノ与力ナリ、少ヨリ読書ヲ好ミ、
尤モ王陽明ノ人ト為リヲ慕ヒ、専ラ其学ヲ修ム、文政十年天主教ノ徒ヲ
京阪ノ間ニ捕ヘテ功アリ、是ヲ出身ノ初トナス、其後官吏ノ涜罪を検挙
シ、又破戒ノ僧ヲ処分スル等、頗ル功績アリ、其名朝野ニ噪ク、勢ヒ一
時ヲ傾ク、天保八年登ラス、米価頓ニ騰貴シ、餓死スルモノアルニ至ル、
平八郎之ヲ憂ヒ、其蔵書ヲ売リ以テ窮民ヲ賑ハシ、檄文ヲ所在ニ発ス、
事不軌ニ亘リ、官兵ノ囲ム所トナリ自尽ス、実ニ天保八年三月二十七日
ナリ、時ニ年四十二、
【洗心洞中斎 略】 〔大塩平八郎の筆痕か〕
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井上哲次郎
「大塩中斎」
その１
噪(さわ)ク
幸田成友
『大塩平八郎』
その１２
「大塩檄文」
不軌
反逆
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