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大塩の乱関係論文集目次

　　　　寺社御條目

　　　　　　定

　一　諸宗法式不可相乱、若不行跡之輩有之ハ、急度可及沙汰事。

　一　不存一宗之法式之僧侶、不可為寺院住持事。

　　　　附、立新儀不可説奇怪之事。

　一　本末之規式、不可乱之、縦雖古本寺対末寺不可有理、不尽之沙汰事。
　　　だんおつ
　一　檀越之輩、雖虜何寺可任．其心従僧侶方、不可相争事。

　一　結徒党、企闘諍、不似合事業、不可仕事。

　一　背国法輩到来之節、於有其届ハ無異儀可返之事。

　一　寺院仏閣修覆之時、不可美麗事。

　　　　附、仏閣無懈掃除可申付事。

　一　寺領一切不可売買之、并不可入于質物事。

　一　無由緒雖、有弟子之望、猥不可令出家、若無拠子細於有之ハ、其所

　　之領主代官ニ、相断可任其意事。

　右條々、諸宗共可堅守之、此外先判之條数弥不可相背、若於違犯者、随

　科之軽重可沙汰之、猶載下知状者也、

　　寛文五年七月十一日

　　　　　御下知状

　　　　　　　條々

　一　僧侶之衣体、応其分際可着之、并仏事作然之、儀式檀那雖望之、相

　　応軽可仕事。

　一　檀方建立由緒有之寺院之儀ハ、為其檀那計之條、従本寺遂相談、可

　　任其意事。

　一　以金銀、不可致後住之契約事。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　一　借在家、搆仏檀、不可求利用事。

　一　他人者勿論、親類之好雖、有之寺院房舎、女人不可抱置之、但有来

　　妻帯ハ可為各別事。

　右條々可相守之、若於違犯ハ、随科之軽重、可有御沙汰之旨、依執達如

　件。

　　　寛文五年七月十一日　　　　　　　　　　　大和守

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　美濃守

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　豊後守

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雅楽頭

　　　　定

　一　諸社之禰宜神主等、専学神祇道所、其崇敬之神体、弥可存知之有来、

　　神事祭礼可勧之、向後於怠慢ハ、可取放神職事。

　一　社家位階、従前々以伝奏遂昇進輩ハ、弥可為其通事。

　一　無位之社人、可着白張、其外之装束ハ、以吉田之許状可着之事。

　一　神領一切不可売買事、附不可于質物事。

　一　神社小破之時、其相応常々可加修復事、附神社無怠掃除可申付事。

　右條々、可堅守之、若違犯之輩於有之ハ、随科之軽重可沙汰者也。

　　　寛文五年七月十一日