Я[大塩の乱 資料館]Я
2017.3.19

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「大塩の乱関係論文集」目次


『飢饉資料』(抄) その16

司法省刑事局編・刊 1932

◇禁転載◇

第三章 飢饉の公的対策
 第一 飢饉の前兆
  五 竹の実に就て (1)

管理人註
  

イ 異聞雑稿(続燕石十種 所収第二一六頁)  天保壬辰の夏、秋の間上州辺にては多く竹に実のりしといふ風聞あり、 此年江戸下谷三弦堀なる武家の堀際の竹に、実の多くなりしを見たるもの、 予が為に云々といへり、昔より竹の実あれば、来年凶荒也といふ事果して 違はず、 ロ 米恩録巻四 (通俗経済文庫第七冊、二五九頁)  饑饉のとし藪竹に実をむすぶとなり、これをじねん子といふ、此実収て 熟飯となすときは、飢をしのぎ食のかはりになるなり、誠にありがたき事 には農作のあしければ、天また竹に実をむすばせめぐませ給ふは、ありが たき事ならすや云々、




天保壬辰
天保3年


『飢饉資料』(抄)目次/その15/その17

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