Я[大塩の乱 資料館]Я
2017.4.29

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「大塩の乱関係論文集」目次


『飢饉資料』(抄) その53

司法省刑事局編・刊 1932

◇禁転載◇

第三章 飢饉の公的対策
 第四 飢饉と貯穀
   (二) 諸藩に於ける社倉
     五 農業全書 (同書)

管理人註
  

 いにしへ賢王の御世に始まりて、民のため諸国郡郷にて救急料とて倉を 建、穀物を畜へ、飢饉其外民の災を救はせ給ひしこと、皆国史に見えたり、 かやうのことも白河院の比より絶へ、乱世の後は、凶年に逢へば、所によ り小民餓死をまぬかれがたく侍れば、往年或領主之を憐み、兼て飢饉の備 として、凡麦を作る田畠一段に麦二升、年により一升五合納めさせ、又秋 は一段より籾七合を出さぬ、其上領主よりも此籾に少々麦を加へ置きける となん、年々納むる麦も、籾を奉行を立合、毎年利を加へ、借しければ、 後に甚多くなり、飢饉を救ふに余りありしと

   
 


『飢饉資料』(抄)目次/その52/その54

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