久松六郎右衛門
生国摂津 申ニ歳二十五
私儀、父久松権兵衛宝暦四戌年十月病気ニ私江跡目之義奉願、 同月養生不相叶死去仕候、亡父願之通同十一月跡目被 仰付候所 若年ニ御座候ニ付、仲ケ間中
仕理ニ奉願被仰付候、同六子年六月御番入奉願御番相勤申候
その７
村上義光・島野三千穂
『大阪城天守閣紀要 第１５号』1987.3 より転載
私儀、父久松権兵衛宝暦四戌年十月病気ニ私江跡目之義奉願、 同月養生不相叶死去仕候、亡父願之通同十一月跡目被 仰付候所 若年ニ御座候ニ付、仲ケ間中仕理ニ奉願被仰付候、同六子年六月御番入奉願御番相勤申候
| 親類書 | |
| 父方 | |
| 九代之祖久松民部太輔与申者、松平直次郎先祖久松佐渡守二男ニ而御座候ニ付分知ニ而罷在候、高祖父久松権兵衛義は民部太輔四代目久松佐太夫与申者悴二男ニ而御座候、嫡流家筋は当時松平直次郎家ニ格宜相勤罷在候、右権兵衛儀公儀御奉行相望御手鷹師久松彦左衛門与申者伯父ニ而御座候ニ付、此者方ニ罷在候内、慶安元子年保科弾正忠殿大坂御定番被 仰付候節新規ニ被召出、与力弐拾騎之内江相済罷登御番相勤、病気ニ付願申上、延宝五巳年隠居仕宝永元申年病死仕候、曽祖父久松伴内義家督相続仕御番相勤、病気ニ付願申上正徳三巳年十二月隠居仕、享保二酉年病死仕候、祖父彦左衛門義家督相続仕御番相勤候所元文五申年病死仕候、先祖之義は万治四丑年正月保科弾正忠殿江指上候帳面之通ニ御座候
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| 一 祖父 | 久松彦左衛門死 |
| 一 祖母 | 死 岡部内膳正殿家来 舟木彦兵衛 娘 死 |
| 父久松権兵衛義享保十九寅年祖父久松彦左衛門養子ニ罷成 元文五 申年彦左衛門病死仕、跡目被 仰付御番相勤候所宝暦四戌年十月病死仕候、 | |
| 一 父 | 久松権兵衛 |
| 一 母 | 摂州天満天神宮神主滋岡中務少輔死娘 |
| 一 弟 | 養父大井伊織死 当御組与力 実父久松権兵衛死 大井新三郎 |
| 母方 | |
| 一 祖父 | 滋岡中務少輔死 |
| 一 従父兄弟 | 摂州天満天神宮神主 父滋岡右京太夫 滋岡上総介 |
| 一 同 | 父右同人 滋岡常陸介 |
| 一 同 | 父右同人 滋岡勝稚丸 |
| 父実方 | |
| 祖父吉田九郎左衛門義、岡部内膳正殿家来曽祖父吉田九郎左衛門聟養子ニ相成家督相続仕相勤候処、病身ニ罷成候ニ付隠居仕悴手前ニ罷在候、 | |
| 一 祖父 |
前名九郎左衛門 吉田 一道 |
| 一 祖母 | 死 吉田九郎左衛門 娘 死 |
| 一 伯母 |
父吉田一道 岡部内膳正殿家来 山梨与惣左衛門後家 孫山梨三治手前罷在候 |
| 一 従父兄弟 | 右同断 父吉田九郎左衛門死 吉田九郎左衛門 |
| 一 同 |
養父山寺魯哉 当御組与力 実父吉田九郎左衛門死 山寺又五郎 |
右之外忌掛親類縁者無御座候、以上、
明和元甲申年十月 久松六郎右衛門 印（花押）