Я[大塩の乱 資料館]Я
2004.2.17.
玄関へ
大塩の乱関係論文集目次
『青 天 霹 靂 史』
その60
島本仲道編
今橋巌 1887刊 より
◇禁転載◇
今其一二を挙て之を証せん、
早起江の頭りを歩して、水の渾るを見て賦する詩に曰く、
暁行不為ナフ伴フ閑鴎ニ
欲シテ濯ント我纓ヲ
来レハ水頭ニ。
江頭昨夜応ニ領ツナ
雨ヲ翻シテ化シテ清流ヲ
為ス濁流ト。
又江行の書懐に曰く、
厭テ喧、聊比ス独醒ノ人
曳キ杖ヲ、吟シテ詩ヲ、歩ス水浜ニ。
只恨ム、長江ノ虚ク滾々タルモ。
未曾テ一洗セ満城ノ塵ヲ。
又霖雨新に霽るゝの後、田郊を歩するの詩に曰く、
田ハ混シテ池溝ニ、稲腐壊シ。
村々拱テ手ヲ、只空ク哀ム。
蓮ハ雖君子ト、無常モ甚シ。
出デ水ヲ、紅顔一笑シテ開ク。
又人家多く、竹を栽るを見て感ある詩に曰く、
直節虚心失シ托スルコト根ヲ
誤テ生ス、士衆舎中ノ圏。
此君若又能言語セバ。
定ノ向テ高人ニ、話セン宿冤ヲ。
『青天霹靂史』目次/その59/その61
大塩の乱関係論文集目次
玄関へ