Я[大塩の乱 資料館]Я
2004.3.5

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「浮世の有様 巻之八」

◇禁転載◇

大塩一件脚本の筋書 その7













右は戯場の様子委しく聞ぬれ共、余りにくだ\/しければ之を略し、只其大意を記すのみ。

川口浪除山無益なりと云ふにつきて、神武天皇東征の節、川口に於て難船ありて、浪速の故事に始り、紀貫之が土佐へ下る迚、此処にて難に遭ひし抔、古今の証歌を引き、其外川口の事につき、水利の事を考へ、其難なからん事を欲し、古今種々に手を尽し、色々の評論あれども、川上に近江の湖水・木津川・加茂川・桂川等ありて、上より自然と土砂流れ出でて川口に湛へ、潮の差引につれて揺流し押上げ抔して、日夜に水筋種々に変化する事故、人力を以て如何共成し難く、夫故古へより其儘にして有る事なるに、多くの金銀・人力を費す迄の事にて、今浪除山を拵へ大浚へをなせしとて、何の詮なき上に市中の遊び場所となるのみにして、其無益なる事を論じ、山城を言込めし処、其外一体の趣向文盲なる者の作意とは思はれず。

大塩一件未だ其御裁許さへ之 なき程の事なるに、人々の名字さへ一二字計り変へしのみにて、公議をも憚らず、斯る事に及びぬるはいかなる事とも分き難し。

 
 


「大塩一件脚本の筋書」その6
「浮世の有様」大塩の乱関係目次3

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