Я[大塩の乱 資料館]Я
2003.3.13

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「浮世の有様 巻之八」

◇禁転載◇

江戸城西の丸火災 その5


西

















  西丸焼失に付三月十六日御用被仰出候諸侯左の通。

一、金八万三千二百五十両  紀州様 一、同九万七千三百六十四両 尾州様 一、同一万五千両  水戸様 一、同十五万三千七百五十両 加州様 此御家准清華御三家格に御座候 一、同四万七千両  伊井掃部頭 一、同三万四千五百両 松平肥前守 一、同一万六千五百両 松平越中守 一、同二万二千五百両 酒井雅楽守 一、同二万千十両 松平左兵衛 一、同二万千五百両 松平隠岐守 一、同四万八千五百九十両 藤堂□□ 一、同一万五千両 松平下総守 一、同二万二千五百両 小笠原大膳大夫

細川越中守 上納米七万石 ・藤堂□□・松平美濃守□□・榊原式部少輔、右四人上納米被致候に付、御時服十五宛拝領。

紀伊大納言殿・尾張大納言殿、右西の丸御座所大奥向御手伝被仰付。

松平加賀守・松平越中守・酒井左衛門佐・小笠原大膳大夫、右同断仰付。

井伊掃部頭、右同断。

松平肥後守・酒井雅楽守・松平壱岐守・藤堂和泉守・松平下総守、右同断 在国に付、以御奉書被仰付。

松平讃岐守、西丸炎上に付、上納金仕度き旨、内願御聞済にて二万両被仰付、

右の外御用御掛り。

国産松板一万枚 水戸、

金三千両づつ上納、寺社御奉行衆。

金三千両づつ、御奏者衆。

万石以下五百以上、百俵に付金二両宛上納、五百石以下百俵以上、百俵に付金一両二歩宛上納。

 ■*1

 

西






西御丸焼失に付いて、種々の浮説あり。御勘定奉行矢部駿河守金銀の吹替并に大坂へ御用金被仰付候事を相拒みて、御老中と大に争論し、其用られざるを憤り、西御丸へ火を掛けて切腹せし抔とて、とり\゛/の噂なりし。又落首・口合ひの類も沢山に拵へしと云ふ、其中に、「このしろを焼いて親父が味噌つけた」。こは旗本の作の由、忽ちに相顕れ閉門せしと云ふ。

又丸薬に仕立てし有。西城丸・ぶし・こんきゆう・おうごん・さいかく、右四味丸薬となし、町人のしぼり汁にて用ゆ。斯様の類少なからずと云ふ事なり。








 


管理人註
*1 三一書房版にある文が欠落している。


「江戸城西の丸火災」 その4
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