江戸城西の丸火災 その5 |
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西 丸 焼 失 に 付 き 用 金 被 仰 付 ら れ し 諸 侯 |
細川越中守 上納米七万石 ・藤堂□□・松平美濃守□□・榊原式部少輔、右四人上納米被致候に付、御時服十五宛拝領。 |
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西 御 丸 焼 失 に 付 |
西御丸焼失に付いて、種々の浮説あり。御勘定奉行矢部駿河守金銀の吹替并に大坂へ御用金被仰付候事を相拒みて、御老中と大に争論し、其用られざるを憤り、西御丸へ火を掛けて切腹せし抔とて、とり\゛/の噂なりし。又落首・口合ひの類も沢山に拵へしと云ふ、其中に、「このしろを焼いて親父が味噌つけた」。こは旗本の作の由、忽ちに相顕れ閉門せしと云ふ。 | 落 首 及 び 口 合 |