Я[大塩の乱 資料館]Я
2003.11.15

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『洗心洞箚記』 (抄)

その39

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

附録抄

書を借るも一癡(ち)仮すも一癡、(りんしよく)古より総て斯の如し、
誰人か能く君の如く忱諾(しんだく)し、
専使来り送 つて期を愆(あやま)たざる、
况や吾が借る所は君の読む所をや、
大嚼(しやく)を輟(や)めて半肉を分つ如し、
粘紙は蝟(ゐ) の如く朱は星の如し、
豈牙籤(かせん)手触れざるに比せんや、
課を起しては当に刻すべし夜漏の深きを、
半帙の興亡古今を閲す、
朱に逢ひ紙に逢へば輙(すなは)ち案を拍(う)つ、
一灯分ち照らす両人の心。

   【原文(漢文)略】


『洗心洞箚記』目次/その38/その40

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