Я[大塩の乱 資料館]Я
2003.11.22

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『洗心洞箚記』 (抄)

その40

山田 準訳註

岩波書店 1940 より



◇禁転載◇

附録抄

吾が書三千余万字、 博し得たり君が家両尺の鉄、廉明佩(お)ぶ所妖を辟(さ)くべし、
之を服して身を護り長く失はじ、
君が刀疑らくは姦邪を斬るを経しを、魚腸の紋は雑血痕に 雑(まじ)つて(くろ)し、
吾が書字字頗る此れに類す、
此れは是れ千古英雄の血、血に新陳あるも意を用ふるは同じ、
素心相照らして両(ふた)つながら雪の如し、
新に(けい)より発する如く吾れに付して蔵せしむ、
未だ(かめ)を覆はざるに君を債して閲(けみ)さしむ、
君は吾が心を観吾れは君の心を佩ぶ、
百歳蠧(と)せず又た折れず。

   【原文(漢文)略】


石崎東国「大塩平八郎伝」その43


『洗心洞箚記』目次/その39/その41

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