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奉 送 大塩君子起 適尾張序
三都之市皆有尹、而大阪称最劇且難治焉。蓋地
方今海内勢偏於三都。○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
濶絶。大府 至王侯 尹
○○ ○○而為商賈所 窟。富豪廃居○○○仰其鼻息。以為憂喜。○
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来治者。更迭弗常。乃属吏襲子孫諳故事如掌故。而尹仰之成、々以賄、
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蠹于上浚于下、結猾賈、延閭閻、黠民為爪牙、乃至藩服要人或為之支党
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声気交通、尹心知之、而主客勢懸、苟傍観、吏
○○○○ ○○○○ ○○○○○ ○○○ ○雖有良焉。衆寡不敵。
浮沈取容而已。及至近時。乃有吾大塩子起。奮於吏群。独立不
蓋上有高井君之為尹。
撓。克治其姦。為国家姑怯百余年之弊事云。○○○○○○○○○
能用子起。子起
○○○○ ○○得 以展其手足也。○○○○○○○○○○○○○○○○
子起之始受密命也。自度事済補国。不済破家。々有一妾、出之使無所累。
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然後運籌決策。指顧親信。発摘出意外。斃其為封豕長蛇者。駢首就戮。
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内外股栗、乃挙其贓、得三千余金、曰是民膏血、尽給之小民、因建振済
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煢独法 蕃教者 又汰
○○○事在己丑春。先是丁亥治妖民持○○○尽抉種類 。庚寅○○
浮屠汗行者。先申戒勅。不悛者流竄。群邪屏息。至京畿諸衙。承風黜貪。
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墨奨公廉。 三都
○○○○当此時。子起能名震○○間。至 呼其名以相  。而今茲
高井君告老請代。
七月○○○○○○○子起作曰、君退吾焉敢独進遂決意請退。得允。聞
者莫不驚愕。野人有頼襄。独曰。子起固当然。非然不足以為
子起也。吾知彼其心壮而身贏。才通而志介。非喜功名富貴者所喜
在処閑読書。吾嘗戒其過用精明。鋭進易 折。子起深納之矣。而
不得已而起。為国家奮不顧耳。衆望翕属時。脱去権勢。毫無顧恋
哉。唯然。故当其任用。呵斥請託。鞭撻苞苴。凜然使望之者如
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寒氷烈日。以得成其効爾。故観子起。不於其敏而於其廉。不
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於其精勤。而於其勇退。聴者以為然。子起家系出尾張。同族在焉。
今将往省之。身名両全。報国報家。拝其先墳。可有以告歟。時
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方秋矣。欲路龍田過中瀑。還討 高雄栂尾諸勝。如脱 之鷹。卸
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 之馬。余其俊氣健力。自撃于空。騁于野。快如何耶。襄故言此。
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且預囑其勿再就就也。
文政十三歳在庚寅秋九月。
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赤字は
幸田成友
『大塩平八郎』
その１７３
により補記
『洗心洞箚記』(抄)
その３５
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