玄関へ

「大塩の乱関係論文集」目次

〔○酒井大和守殿助次郎御預け一件に付御咎の事〕		管理人註
	別紙　　　大坂町奉行跡部山城守組同心　平山助次郎 　　　　　　右助次郎小者　多助　弥助 右の三人、其後御預け替に成り、小路酒井大和守殿御預りにて有しが、天 保九年六月廿五日自滅に及候に付、則御懸御老中松平和泉守殿へ以使者、 左之通御届書被差出、 　大坂町奉行跡部山城守組同心平山助次郎、并小者両人、私家来へ御預被 　　仰付罷在候処、右助次郎儀、今暁七ツ半時頃臥居候処、蚊帳之内息合 　荒相聞候間、番士之者直様立寄見候処、抱巻冠り居候間、抱巻取除聞懸 　候処、其儘臥居、一向答も無御座候に付、驚相改候処、何時取出隠置候 　哉、脇差を以咽を突通罷在候間、早速取上手当可仕旨医師診察為仕候処、 　即死にて療治仕方無御座相果申候、尤此間中平生に相替候様子も無御座、 　全取昇候儀にも可有御座候哉、右及始末候段、家来之者心附方不行届、 　恐入候次第に御座候、依て家来番士之者共、急度手当申付愼置候様申付 　候、此段御届申上候、以上、 　　　六月廿日　　　　　　　　　　　　　酒井大和守 右の通り御届被置候処、同廿一日南町奉行筒井伊賀守殿より留守居の者御 呼出しにて、左の御書附壹通御渡し相成、 　　　　　　　酒井大和守留守居 　　　　　　　大坂町奉行跡部山城守組同心　　　　　平山助次郎 　右之者自殺候段申立に付、為見分町奉行組与力同心差遣候條、可被得其 　意候、　　　　　六月廿一日 右之通御達有之候処、又々同夕、伊賀守殿より留守居の者御呼出に付、早 速罷出候処、左之御書取御渡有之、 　今日使差延候、明日にも可相成候、尤御目附立合、使に相成候、猶 　又可相達候との事、 右御用人を以て被　仰渡之畏り候て退参致候処、翌廿二日に至り、猶又御 達有之、夫々手当等有之候処、御目付始夫々の出役有之、助次郎死骸御見 分有之、滞なく相済候て死骸勝手次第取置候様にと御差図有之、右にて事 済、 ○戌八月廿一日、左之通被　仰渡之、 　　　　　　　酒井大和守名代　　　　　　　本多主税 　山城守組同心平山助次郎致自殺候段、家来共心得方不行届之次第、不埓 　に付、御咎被　仰付候、右ハ畢竟申付方も疎略故の儀と相聞、不念之事、 　此段可申聞との御沙汰に候、 右今暁於越前守宅申渡、○大目附神保山城守相越、 　但右に付差扣相伺候に付、不及差扣旨相達之、	見出しは本文 になし、 目次による 『天満水滸伝』 その６１ 『塩逆述』巻之五　その８ http://oshio-revolt-museum.na.coocan.jp/en5-8.htm