Я[大塩の乱 資料館]Я
2014.2.12

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「大塩の乱関係論文集」目次


「大塩平八郎」
その26

田中貢太郎(1880-1941)

『大塩平八郎と佐倉宗五郎』
(英傑伝叢書10)子供の日本社  1916 所収

◇禁転載◇

十二 窮民の旗翻る (1) 管理人註
  

 その時はもう平八郎の草した檄文が、大阪市の内外に隅から隅まで往き 渡つてゐた。 この天誅の檄文といふのは、平八郎とその一党の旗上げの                      したた 趣旨を、貧しい人人に理解して貰ふために書き認めた、熱誠な血を持つて 書かれたやうな文章であつた。平八郎はこの文章の中で、一方には幕吏の 不都合を責め、また一方には窮民を救ふためには今度のやうな天誅を行は             あか            くだされ ねばならないと懇懇と説き明してあつたそれは「天より被下候村村小前の ものに至る迄へ」と認めてあつた。その檄文は黄絹の状袋に包んであつた。  左にその檄文を掲げてみる。

石崎東国
『大塩平八郎伝』
その108

幸田成友
『大塩平八郎』
その110

大塩檄文


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