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大
塩
平
八
郎
及
び
忰
格
之
助
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叛逆徒党の者共大概
大塩平八郎 改名して自ら名乗る由 今川治部大輔と同人忰大塩格之助
右両人当十九日騒動以後行衛不知、種々御詮儀強有之処、漸く三月廿六日当町油掛町更紗染屋三好屋五郎兵衛と申者居宅奥の間に忰格之助共に相隠れ居候由露顕に及び、御捕として西御組与力内山彦次郎、并御城代土井大炊頭殿御手人数多被差出、右三好屋取囲ひ候処、兼ねて用意致候と相見ヘ、居間を三重に囲出来居り、中々手安く難打入に付、多勢取巻掛矢等相用ひ、右居間江押掛候内、所詮退難と心得候哉、内江多勢籠り候様火矢を放たせ鉄炮打ち抔大勢に威掛け、兼ての檄文に相違し蓬き振舞にて、忰格之助儀逃去るべき体をなし候様子の処、平八郎一刀に切臥せ、居間の四方に焔硝類積置き、建具等取重ね、其上に火を放し、誠に広言に引替へ見苦しき次第無申計事共なり。
右出火且つ注進に付、両御奉行御出馬油掛町於会所御見分、其儘高原溜に引取り、塩漬に相成居候事。 | |
小
泉
淵
次
郎
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東与力 小泉淵次郎
右の者、十八日夜明方東御所にて、熊野宇三郎手に掛り即死、委しくは前に記す。 | |
渡
辺
良
左
衛
門
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同 同心 渡辺良左衛門
右の者、河内国柏原畑中にて、致切腹居候処、同月廿六日相知れ、則死骸東御役所へ持帰り塩漬。 | |
瀬
田
済
之
助
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東与力 瀬田済之助
右の者、河州千八代の山にて、首縊死有之を、前同日相知死骸東御
役所へ持帰り塩漬。 | |
近
藤
梶
五
郎
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東同心 近藤梶五郎
右の者、三月九日夜、我居宅焼跡へ立帰り、見事に切腹致し死す。尤是
も其夜段々訳有之由。 | |
庄
司
儀
左
衛
門
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東同心 庄司儀左衛門
右の者、南部にて召捕られ、則ち三月五日東御奉行組より送届け則ち入牢。 | |
瀬
田
藤
四
郎
及
び
一
族
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東組与力 瀬田藤四郎・同済之助妻・同人忰小児。豊後町に住居致候者浪人壱人・外に男七人
右藤四郎儀近年病気にて、先達て大和宝龍〔法隆カ〕寺辺へ隠宅致し罷在候由。前七人の者藤四郎召仕者、又は日雇人足百姓等に有之候。前儀左衛門同断東御役所へ被差出、不残入牢。 | |