大塩動乱の顛末竝に著者の管見 *1 その6 |
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平 野 橋 辺 の 迫 合 |
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牢 屋 敷 罪 人 を 出 牢 せ し む |
此時伊賀守殿には平野町より牢屋敷御心得(元?)なく被思召、立寄り御尋被成候処、科人共俄先刻不残出牢させ、高原溜へ遁候由、牢屋敷掛同心申上ぐる。尚又御役宅も御心元なく松屋町御役所脇より表御門前へ御見廻り、直に本町橋御渡り、東詰河岸通り北へ備後町西へ堺筋辻へ御出被成候節、山城守殿御同勢敵賊被打留候処へ御出合にて、右大将分一人の首を御同前に御覧被成、山城守殿御近習にて首を打落し、槍に貫て持帰る。
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