Я[大塩の乱 資料館]Я
2003.9.25

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「浮世の有様 巻之八」

◇禁転載◇

御霊猫間川砂持 その6











天保九戊四月廿四日より、天満砂持三七日の間致し候処、道頓堀幸町諭如山社地是も同様砂持相始候処、市中一統に殊の外大はずみ、種々の組々趣向にて出候に付て、ねり物番付に形取候書付如左。

夜見せひまの内     見附し台
   はやくねるもの      雲に掛出し霞にはしり  
一、てんてこ
舞子二人
親子我等は著ず
とも子に著せて
ぶた尾屋 しやうらひ
一、陽気火 足元は聞くとま
まにおもしろや
あたま栄
野瀬
一、しのぶ売 蝶々で菜種に
困る客もなし
こそや一茶
一、湯あがりあすも又踊るつ
もりの足休め
大勢風呂 入口
一、宇長天砂持が金を持つ
たか知らねども
とん藤
若蘭
一、踊子二人親父めが叱ろと
まゝにまゝの皮
 それ水
せつ・この
一、浮れ女男にもなりたき
けふの思ひかな
黒藤
 ひめ
一、梅鉢の木豊作を守らせ
たまへ天の神
ゑらひ
 はずみ
一、白舞天すし米も大かた
百になりにけり
米も
 やす
一、乙女砂持も国々まで
も鳴りひゞく
すゞや
 かね
一、不時儲借り集め犬や牛
迄たかせけり
下駄屋
 駒
一、きぬた色々と売りて上
げます忙しき
大丸小橋屋
 ゑつ
 節季所はやし
一、さア味線ない庄 つけ
一、弁慶太鼓 こちや しらん
一、かね大ぶん いろか
一、ふえはらい つまらん
以上

仇口をゆふがさんやらはじもかき つくしのかみの 無筆おゆるし

 


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