Я[大塩の乱 資料館]Я
2003.10.24/10.31修正

玄関へ「浮世の有様」目次(抄)


「浮世の有様 巻之八」

◇禁転載◇

御霊猫間川砂持 その7












砂持最中、甲州身延山よりも金儲の為に大坂へ出来り、法華宗の寺々に十日・五日・三日程づつ巡行し、したゝか金を取り手繰り帰りしと云ふ、之れが出迎へ見送り抔とて、堅法華の凡俗共我も\/と浮れ立ち、砂持に負けじ劣らじとて山上講の幟を建飾り、馬に米俵をつけ竹馬に金銀銭を飾付けて之を担はせ、何れも一様なる踏込はき練行ける有様は、阿房の昼狐に化されしとは、かゝる事をいふものなるべし。南無妙阿房連出行と云ふべし。

    浮世替りもち所 

       価三七 一、菅原もち  二十一文           一、しんけんもち  此品遠方へ御遣ひ被遊候共、足強し。         一、浮気もち  此品久敷受合難し。         一、猫間川包  御望次第取々。 一、河内製道明寺と有、五十文。

 






    新製御霊餅 
    外に子餅いろ\/
     御進物見附台にのせ奉差上候。

右の品々当春以来相始候処、昨年に引替へ御町中様我も\/と御揃ひにて、御入来御注文被成下候段、屋体の銘々打囃し奉悦入候。随て冥加の為め寄進之、尚此度新製御霊神末もちとなぞらへ、来る十日売始め申候。尤御添物として未熟の諭伽おこし奉差上候間、晴天十日の間多町に不限御用向御捨置、賑々敷く御来駕偏に奉希候。已上

  月 日

 


「御霊猫間川砂持」その6/その8
「浮世の有様」大塩の乱関係目次3

大塩の乱関係史料集目次

玄関へ