矢
部
駿
河
守
役
替
に
付
い
て
の
落
首
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何事も 皆矢部こべと なりにけり 三ツのともゑが 廻りわるさよ
自分から 地金を出して 新吹の 吹直されて 今日の役がへ
そろ盤を 取あげられて 今日よりは なんと駿河の 不時の役がへ
今までは 駿河のふじの 山をとこ すべりおちたる 二千石高
けふよりは よくの深きを 矢部にして 五座を大事に 駿河一番
広屋敷 普請駿河 出来ません 留守にふつたら 矢部にしませう
右は矢部駿河守留守居転役
せいしつの 破れかゝつた 江戸合羽 あめが下には 心ゆるすな |
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