Я[大塩の乱 資料館]Я
2003.4.3

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「浮世の有様 巻之八」

◇禁転載◇

天神砂持の状況 その3

 


  江戸表より長門屋敷へ来りし書付の写

高六万石、大坂御城代 井上河内守
天保頃七賢人 御老中太田備中守寺社奉行阿部能登守留守居米津周防守町奉行大草安房守・長崎戸川播磨守御厩詰組頭村田栄之進勘定内藤隼人正

向不見七本槍 御老中水野越前守勘定矢部駿河守大坂町奉行跡部山城守・朝倉播暦守長崎久世伊勢守勘定吟味河野三右衛門奥詰組頭田中休蔵

強慾の五家臣 林肥後守・土岐豊前守・水野美濃守・井上備前守・林大学頭

越人前人如履薄氷、以中庸執政務、下民大鋪気和、政備而後天下治。

 評判 備後守・越前守・中務大輔

 







一歩銀もすかねヘ、矢部を弐朱の丸へやるとは五両金違だ。然し丁銀共が悦ぶだらう。此上豆銀で長生し、当百(百文銭のこと)までも 勤めたらば、一銭様の御結びを小判だといふ、一朱意恨も消えて首尾の直つて、大判頭迄も出世されう。夫は兎も角も金銀に小普請支配受合だ。








矢
部
駿
河
守
役
替
に
付
い
て
の
落
首

何事も 皆矢部こべと なりにけり 三ツのともゑが 廻りわるさよ
自分から 地金を出して 新吹の 吹直されて 今日の役がへ
そろ盤を 取あげられて 今日よりは なんと駿河の 不時の役がへ
今までは 駿河のふじの 山をとこ すべりおちたる 二千石高
けふよりは よくの深きを 矢部にして 五座を大事に 駿河一番
広屋敷 普請駿河 出来ません 留守にふつたら 矢部にしませう

 右は矢部駿河守留守居転役

せいしつの 破れかゝつた 江戸合羽 あめが下には 心ゆるすな

 


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