Я[大塩の乱 資料館]Я
2013.8.14

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「大塩の乱関係論文集」目次


『大塩中斎』

その66

山田 準(1867−1952) 

北海出版社 1937 『日本教育家文庫 第34巻』 ◇

◇禁転載◇

後編 兇年の惨状と猾吏驕商の膺懲
 第二十一章 盟軍出動(3)
管理人註
   

  二、中斎の威容  天満水滸伝は此日、総大将の威容を左の如く記し居る。                                かさ  其日総大将大塩平八郎が出立には、白小袖の上に黒羽二重の紋付を複             ね、銀もうる野袴を穿き、太刀造りの大小に黒羅紗の陣羽織、鍬形打  たる廿四間白星の甲を着し、手に赤き采配を取つて人数を指揮す。其  年齢四十五六歳にして、面長く色白く、眉毛逆立、耳袋大きく、眼光  人を射、中肉中丈、威あつて猛からず、言語爽かにして水の流るゝが  如く、誠に何れへ出しても一方の大将とこそ見えにけり。  多少稗史的文飾あらんも、威風堂々、大将の貫目は十分であつたらう。


石崎東国
『大塩平八郎伝』
その116


『天満水滸伝』
その20
 


『大塩中斎』目次/その65/その67

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