![]() とあるクライアントさんとブログのハナシをしていてこんな展開になりました。 @サラリーマンをしていて仕事で自己実現はまずできない。雇われている限り組織の都合で仕事を割り当てられるからである。 Aしたがって自己実現のためには何らかの形で「情報起業」する必要がある。情報起業は本業・副業、収入のあるなしを問わない。 「情報起業」とは知力・ノウハウ・人格と言った知価を商いの対象とすることです。 B何で情報起業するにしても、起業するためには、自分自身をマーケティング(売り込む)必要がある。つまり自分のことを世間に知ってもらわないと話にならない。 C今日、情報起業にはブログが不可欠ではなかろうか。 Dブログに書いた内容は、ホームページや著作に転用すればひと粒で2度3度オイシイので、独り言みたいな内容よりは、将来転用がきく内容を書き貯めていくのがよいのでは。 全面的に同感です。ブログは「将来本にするんだ」くらいの意気込みで書いたほうが絶対トクでしょう。かく言う私もブログを書き出して7〜8ヶ月目にある方に、「本にしては」とおだてられ、木に登ってしまった口です。
![]() 本を出すとなると、やっぱり親・兄弟・親戚に挨拶は必要です。何の挨拶もない、というのは社会常識に欠けますわね。ということで届いたサンプル本を配って歩きました。一応「おめでとう」と声をかけてもらいましたが・・・。 ふだんはコーチングの話なんか一切しないのです。ネット・コーチングなんて言っても、 「なんじゃ、そりゃ」 でしょうし、説明するにも多言を要し、疲れること必定です。そもそも親・兄弟・親戚に対して適当な話題とは到底思えません。しかし、本を読めば1年分のセッションくらいの情報は楽に詰まってますから、当方がくどくど喋らずともよく理解してもらえることでしょう。 結局、本にして初めて親・兄弟・親戚に自分のやってるコーチングという活動を認知してもらった気持ちです。その意味では活字のパワーは絶大ですね。
![]() 近々書店にならぶ予定の私のコーチングの著作のサンプルが届きました。サンプルと言っても売り物と全く同じですが、著者用に10冊割り当てがあるのです。 通常著者は本の装丁や挿絵に口出しはできませんから、どんなのが仕上がってくるか、わかりません。 「宅急便届きましたよ」と言われて引き取りに行くときは、まだ見ぬわが子に対面、という気分で久々に子どもが生まれて病院に向かったころのワクワク感が甦りました。 装丁や挿絵はずっと予想以上で、さっきまで呆然^^と見入っておりました。 ゼロから始めたコーチングで3年を経ずして出版にこぎつけたのは、やはり頑張ったということなのでしょう。もちろんいろいろな方々のお世話になりました。この場で改めて感謝です。 書店に並ぶのは4月11日(火)になるそうです。
![]() 瞬間湯沸かし器みたいにすぐカッとなる人はいるものです。不肖私の職場でも思い当たる人はいました。私のクライアントさんたちもそうした部下に手を焼いていて、しばしばそんな話をうかがうことがあります。 ビジネス・コーチングはコーチング・スキルを使った説得術です。「瞬間湯沸かし器」的な部下でもうまくコーチングできなければなりません。 話をうかがっていて気がついたことですが、「瞬間湯沸かし器」的な人は、理屈と感情が分けられず、 意見の相違を人格の否定と思っている 傾向があるということです。だから自分の意見が通らないと、自分の人格が否定されたと受け取って憤激するわけです。 いずれにしてもこんな部下を相手にするのは難しいですが、私なら、 @部下の意見も悪くないが、上司である自分の意見の方がベターであるという言い回しを使う。 Aべき論に対しては、「それは君の意見でしょ」とクギを刺す。(間違ってるとは言わない) B相手の感情が高ぶってきた場合は、「気持ちはわかる」と相手の感情を肯定する。 @〜Bを繰り返しながら、粘り強く向き合うしかないと思います。部下が根負けするところまで付き合うのがコツです。 ポイントは部下が切れても、上司は切れてはいかん、ということです。上司は部下は使いこなしてナンボなのです。上司が切れて、部下がふて腐れたら上司のマケです。「上司はつらいよ」なのです。
![]() 「コーチングの由来は馬車(COACH)が乗客を目的地に送りとどけるところから来ています」 なんて書くと、おいおいまたそれか、どこのサイトにも載ってる文言じゃないか、いい加減にしてくれ、と思われることでしょう。 私も思います^^しかし、今回の本題はここからです。 馬車が走るためには「行き先」というコンセプト(志)と「馬」という動力(エネルギー)とが要るのです。逆に言うと、クライアントに志とエネルギーがなければコーチングが成立しないわけです。自己実現を目的としたパーソナル・コーチングでは、志とエネルギーは前提として必ず押えなければなりません。 実際にコーチングしてみるとわかりますが、 「あなたどうしたいのですか」 と尋ねて、 「それがわからないのです」 ではコーチングにならないな、と痛感します。仕方がないから、 「では、あなたが好きなこと、得意なことは何ですか」 と言ってはみるものの、ここからはカウンセリングです。 つまり、パーソナル・コーチングでは、志(行き先)がない人はコーチングできないわけです。このあたりはコーチングを依頼して来られる文面でだいたい見当がつくものです。いくつか実例を見てみます。 <例1> ・・・何事をやるにもとても億劫で生活全般にやる気があまり出ない状況です。仕事も自分の望む仕事ではなくとりあえず派遣会社で入れる所で働いています。一番の問題は自分に元気がなく人と上手く人間関係が築けない事です。どうぞよろしくお願いします。 この例の場合は、志もエネルギーも感じられません。特に「具体的にどうしたい」という志が欠落している点で、コーチングは無理だと思います。 <例2> ・・・私は昔から自己主張が苦手で、この年になっても進歩のないルーティンワークをしています。ミスも多いです。そんな自分が嫌で仕方がありません。もっと、いきいきとした生き方をして自分を好きになりたい。できれば、別の仕事をみつけたいと思っています。 この例の場合も、同じく具体的にどうしたい、という志が欠落しているので、コーチングは無理です。エネルギーは前の例より幾分マシです。 <例3> ・・・独立を考えております。しかし何をしたいのかはっきりいたしません。目標が決まっていないからこうなるのだと思うのですが、誰かに相談をしたくてもこのような話をする相手もいなく困っています。コーチングで何かしらの答えが少しでも出ればと思い、申込いたします。 この例の場合は、独立の意思があるので、エネルギー的には問題ありません。しかし具体的にどうしたい、という志がないため、これもコーチングになりません。コーチングが受けられる状態にするためには、まず志を立てる必要があります。 以上3つの例では、志を問うてもまず何も返って来ないはずです。行き先が不明であれば、送りとどけるという作業は不可能です。つまり立志が未完了なので、コーチングはできないわけです。カウンセリングなら可能です。 しかし、志を立てるというのは簡単なことではありません。カウンセリングしても志が即座に決まることは絶対にありえません。せいぜい志について考え始めるきっかけになる程度で、話を聞くだけに終わります。 この意味では、「自分探し」のカウンセリングは労力の割には大変報われない作業となります。志のない人を相手にするのは全く大変なのです。相手に自助努力の決意がある場合のみ、なんとか将来的に志が見つかる可能性はある、といった程度です。 そのほか、行き先どうこう以前に馬(エネルギー)が病気だ、というケースもあります。 <例4> ・・・毎日朝起きると頭が重く集中力もなく、人が話した事などをすぐ忘れてしまって、本などを読んでも頭にはいっていかなく?どういう事が書いてあったか覚えてない。今までこんなに毎日頭が重い事はないのに、ストレスなのか物凄い不安で、自分がどうしていいかわからなくなって簡単な言葉や数字などは覚えられるんですけど、いまさっき友達が話した事などを忘れてしまったり、こんな状態じゃ仕事も覚えられないし、不安です。 これは鬱病の症状です。この状態でコーチングを受けるのは、癌患者が整骨院に行くようなものです。心の病気でエネルギーがないなら、医者にかかるしかありません。行き先以前の問題でしょう。 以上見てきたように、自己実現のパーソナル・コーチングは行き先(志)と馬(エネルギー)が揃っている場合にのみ成立する、極めて限定的な助言なのです。この2つの条件が揃っているのであれば、コーチングすることはむしろ簡単なことです。この場合のコーチングとは単にクライアントの志とエネルギーを調整する作業に過ぎないからです。 とはいえ、人生に志がなくても、差し迫った問題(ニーズ)を抱えていれば、通常はそのテーマではコーチングは可能となります。つまり、目先の目的地が設定された状態になるからです。 こうしたコーチングは問題解決のコーチングであって自己実現のコーチングではありません。しかし、問題解決のコーチングの積み重ねが、結局自己実現のコーチングに昇華してしまうことは多くあります。これは問題意識が志の代わりをしてくれるからです。 結論としては、志であれ、問題意識であれ、行き先あってのコーチングであり、その上でクライアントのエネルギー(自助努力)が必要だ、ということになります。そしてエネルギーもはっきりした行き先あってはじめて持続できるのです。 |
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