迎えず送らず
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「迎えず送らず」は荘子の言葉なんだそうです。

「迎えず」・・・悲観的になるなということ。
       まだ起きもしないこと、まだやってもいない未来のことを、頭の中でこねくり回して
       「ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう」などと
       不安がって迎えるものではない。

「送らず」・・・後悔するな。
       もう済んでしまったことを「ああすればよかった、こうすればよかった」
       など、取り返しのつかないことを気に病むな、心を送るな。

あるクライアントさんがこのようにおっしゃってました。

「職場で毎週週明けに仕事の報告会があります。情報共有のための報告会という触れ込みですが、実際は個人攻撃の場になってしまっています。日曜日の夜はとくに憂鬱です」

この方にとっては新任の職場で、会議は末席に連なっている形です。立場は弱いのです。会議が憂鬱なのはどうしようもない感じです。

「どう工夫しましょうか」

と訊いてみたところ、

「前日から憂鬱になるなんて、バカバカしい、と自分でも思っているんですけどね」

という言葉が返ってきました。そこで、この「迎えず送らず」を紹介させていただきました。結局この場合、「迎えず」を徹底するしかないでしょう。前日から暗くなっても得るところはないに違いありません。

「いやなときにいやな顔をし、おそろしいときに不安な状態になり、腹の立ったときに怒るのは、動物にもできることだ。動物的自然心とでもいうかな。こんな心の持主にはだれもがなれるものさ。地のままでいいのだから、練習の必要もない。しかし、困ったときにも笑っていたり、いやなことにも平気でいたり、自分にひどい仕打ちをした人でも愛したりする心を持つには、修行をしなくてはならない。人間心とはそういう練習を通じて身につけるものなのだ」

『冥想ヨガ入門』  沖正弘著 日貿出版社 1975年 より抜粋


どうせ「刑が執行される」のなら、その直前までは朗らかにいたいところです。考えようによっては今のこの方の境遇は「迎えず」に関して絶好の修養の場ではないでしょうか。他人事でいい気なものですが、そう申し上げました。

日経経営セミナーに3度目の登場
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日経経営セミナーにコーチングの講座で3度目の登場をすることになりました。

http://coach.client.jp/nikkei_seminar3/

今回も日経新聞社大阪本社です。地元から頼まれるのはうれしいことです。気合を入れて臨みます。

状況が変わってもやっぱりインターネット
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コーチングに週末起業とインターネット・マーケティングを本格的に適用したのは、日本で私が草分けだったと思います。と言って誰でも思いつくことなのですが。

2年ほど前は検索エンジンで「コーチング」で検索すると、独り勝ちしていました。一時すべての検索エンジンで1位のパーフェクトだったこともあります。コーチングやる人は概してITが弱く、HPを自分でメンテナンスできない人も多い、という特殊事情があったのです。私ごときの跳梁を許したのは、以前はコーチングの競合相手の意識が低かったからです。

しかし、時は流れ、私のサイトは今はグーグル4位、ヤフー5位です。コーチングにますます多くの人が参入してきて、コーチングの法人は上位表示対策に本腰を入れ始めました。これからは個人ではなく、組織力のある法人が検索エンジンの上位を独占することになると思います。今後は個人がぶっちぎりで1位はあり得ないでしょう。

私のサイトはだいぶ凋落したことになりますが、今後もそれなりにやってゆくことを考えなくてはなりません。順位を確保しなければ、内容も見てもらえないので、お金をかけずに順位も確保する工夫が必要になってきます。

しかし、それでもインターネットはいいです。とくに海外在住の見ず知らずの方から私のサイトを読んでメールを頂戴したり、コーチングを依頼されたりすると、やっぱりインターネットに代わるものはないな、とつくづく思います。アナログではこういった相手と顔見知りになることは絶対にあり得ないでしょう。今後もインターネットにこだわり続けて行きたいと思っています。

「解説する」が「話すべきではないことは話さない」
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以前、女性の誘い方という記事を書いたことがあります。

この話をしたクライアントさんが、今回結婚されることになりました。あまり詳しい事情はわかりませんが、私の話がたいへん役に立ったのだそうです。女性との出会いで苦労した私のノウハウですので、そこいらの安直なアドバイスとは一線を画す、という自負はあったのですが、それにしてもうれしいことです。

今回、このクライアントさんから新婚生活を始める心構えを問われたので、こう申し上げておきました:

奥さんにすべてを話す必要はない。消極的な内容や、単に不安になるだけの内容はむしろ話さないほうがいい。しかし、半分くらいは話す必要があります。あなたがやろうとしていることを積極的に奥さんに解説して、味方になってもらってください。

「解説する」「話すべきではないことは話さない」のバランスを取ることは夫婦生活をうまくやるポイントです。何でも自分ひとりでやってしまう人がいますが、奥さんがついて来れず、本人が孤立する上に、奥さんから批判される。そうすると本人の意欲が萎える、とふんだりけったりになってしまいます。だから面倒がらずに積極的に「解説する」という努力が必要なのです。そうして奥さんから温かく応援してもらって、意欲を奮い立たせたほうが絶対賢いやり方です。

これはビジネス・コーチングの極意でもあります。

ファイナンシャル・プランナーの相談は足が長い
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ファイナンシャル・プランナーにライフ・プランとポートフォリオの作成を依頼することにしました。料金は2万です。初回相談は30分3000円。今のところ23000円の請求が来ることになっています。

ま、料金はそんなものかなと思いますが、相談は結構足が長いです。メールしたのは先週の日曜日。翌月曜日に返事があり、スカイプで話をしたのが水曜日。それから4ページほどのヒアリングシートを送ってきますが、これの記入が結構たいへんです。

私と家内両方の年収予想から始まって、退職金予想、年金の加入状況、子どもの概算教育資金、マンションの管理費、保険の月々の支払い、家族旅行・冠婚葬祭のイベント費予想、車の買い替え予想、預貯金詳細、金融資産詳細、保有不動産とローン返済状況、その他負債状況・・・、と続くのです。ひとりでは埋められない項目もあり、家内に付き合ってもらってようやく作成しました。我が家は自家用車なし、ローン完済という比較的シンプルな状態ですが、それでも記入はたいへんでした。といっていいかげんに書いたのでは意味がありません。こういう調査は苦手だ、勘弁して欲しい、という人は多いだろうな、と思います。

調査票を提出したのが金曜日。そうしたら返事が来て、

「来週中に作成してお送りします」

とのこと。合計すれば最低でも10日から2週間かかる見当ですね。

ここでクライアントがリピートでついてくれるかどうかですが、相手によると思います。私は何でも自分でやりたいほうなので、年間契約の返事は見合わせているのです。

同じ飲食店でも、焼肉屋なんかやった日にはお客の世話、つまり肉と野菜の補充でたいへんです。でもラーメン屋ならお客の世話は比較的ラクです。と言って、別に焼肉屋がダメでラーメン屋がいい、ということにはならないですが。

FPの業務の煩雑さを思うとコーチングは楽なものです。契約はリピートしかありえないわけですし。FPは焼肉屋、コーチングはラーメン屋ってところでしょうか。
900 タイプ分け
899 アンチ原理主義
898 他の手法と組み合わせる
897 批判する相手とのコミュニケーション
896 攻勢のアサーティブネス

*
895 2人、3人の上司
894 やれるところまで
893 今後オススメするとしたら絶対OFFICE LIVE
892 一旦引け
891 とりあえずコアの2割だけ即片付ける

*
890 資産運用はすこし勉強すれば事足りる、是非勉強すべきだ
889 友人が鬱でなんとかしてあげたい
888 内視鏡検査
887 マットを敷き詰める
886 気高く生きる権利

*
885 過去の自分が引き起こした問題
884 赤信号をぶっ飛ばすような、反則コミュニケーション
883 主人に代わります
882 自分はふだん「箱」に入っているのだろうか
881 遠慮しないで、関わろう

*
880 いついかなる相手に対してもアサーティブであれ
879 社保庁サイト
878 手を上げた人を鞭打つ発言をする人
877 インデックス・ファンドの積立投資
876 雑用もやります

*
875 副官の選定
874 批判的だが、批判する立場にはない
873 自分で自分が許せるのかどうなのか
872 山道の木
871 真夏の通り抜け

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870 迎えず送らず
869 日経経営セミナーに3度目の登場
868 状況が変わってもやっぱりインターネット
867 「解説する」が「話すべきではないことは話さない」
866 ファイナンシャル・プランナーの相談は足が長い
*
865 中村天風を読んでもらう
864 ファイナンシャル・リテラシー
863 その手は食わない
862 ファイナンシャル・プランナー
861 サブプライムローン

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860 5つの仕事があれば
859 イヤな相手の対処法
858 タフ・ネゴシエーター
857 コーチングが一皮剥ける時
856 志のない相手は時間の無駄

*
855 承認で切り返す
854 それはちょっと難しいんじゃないでしょうか
853 コーチングの影の部分
852 聴衆の反応
851 独立したら生活していけませんね


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*** ライフ・コーチングの奨め
*** コーチングは自己承認から
*** オーケストラ再生のオーディオ
*** オーケストラ録音を聴く
001〜050 051〜100 101〜150 151〜200 201〜250
251〜300 301〜350 351〜400 401〜450 451〜500
501〜550 551〜600 601〜650 651〜700 701〜750
751〜800 801〜850 851〜900 901〜950 951〜999
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