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(二)致 良知 は虚なる世界観によりて組成さるべき性格を現前せしむるを
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指す、太虚を理想となし、虚を世界観となし、良知を性格となす、致 良知
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とは此の性格を形成する積極的方法を指す成り、平八自ら言ふ、
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吾太虚之説、自 致 良知 来、
と曰ひ、又た
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非 積 陽明先生所 謂致 良知 之実功 、則不 可 至 於横渠先生所 謂太
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虚之地位 、故欲 心帰 乎太虚 者、宜 致 良知 矣、
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と曰ふ、良知は霊心の本体にあらず、太虚は本体なり、実相なり、良知は
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霊心の性格なり、彼の世界観によりて、此の性格を形成す、是れを致 良知
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とは曰ふなり、致 良知 の法は格物に在り、格物の要は慎独克己に在り、慎
独克己以つて格物す、則はち知致すべし、致 良知 則ち霊心の性格に感応し、
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神孚す、是に於いて霊心の実相本体立ところに脱体現前す、致 良知 は則ち
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太虚の本体霊心の実相に触着する性格を形成する方法なり、工夫なり、
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『洗心洞箚記』(本文)
その34
『洗心洞箚記』(本文)
その35
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