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大塩中斎著 下中芳岳(1878-1961)訳
春夏秋冬、自太虚 来、以終始万物、 而循環不息。毫無 跡也。仁義礼智与 此一般。放心虚則 謂之天、非大言 也。
春夏秋冬の変化は、もと、太虚の発現に外ならぬ。万物之 によりて終始し、生滅の循環、暫くも息む時は無い。而も、 四季の変化や、何等の形跡をも残さない、すら/\と進行す おなじ る。人に於ける仁義礼智の理、亦此と一般である。だから、 我が心よく虚に帰り、仁義礼智の本性をさながら体現するに 於ては、之を天と謂ふ、必ずしも大言では無い。
『洗心洞箚記』 (本文)その26
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