Я[大塩の乱 資料館]Я
2015.2.9

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『通俗洗心洞箚記』
その37

大塩中斎著 下中芳岳(1878-1961)訳

内外出版協会 1913

◇禁転載◇

上巻 (32) 三三 万世の名と天の本体

管理人註

聖賢名誉之伝於万 世、而不朽者、此 非名誉之伝於万世 而不朽也。其自初 至終、所実践仁 義礼智之徳、与天 之春夏秋冬只一箇、 故其人雖死、其霊 駕於春夏秋冬之気、 偏布克満乎天地間、 而人不>、以 是伝於万世而不 朽也、仮善偽行、而 焉至於此哉。

 聖賢の名誉が万世に伝ッて朽つるなきは、名誉そのものが 万世に伝ッて朽ちぬのではない、其の初より終まで実践する 所の仁義礼智の徳が、天の春夏秋冬と同じ本体の発現なるが                    故に、たとひ、其の人の身体は死と共に亡せても、其の霊は、 春夏秋冬の気に駕しして此の天地の間に偏布充満してゐて、       わす 人はそれを>るゝことが出来ない。是の故に万世に伝ッて朽 ちぬのである。されば、仮善や偽行やは如何、そは、天の運 行たる春夏秋冬と其の本質を全く異にするが故に、直ちに消 えて其の正体が暴露される、どうして万世に伝らうぞ。


『洗心洞箚記』
(本文)その51
 


『通俗洗心洞箚記』目次/その36/その38

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