瞻日色薄而月光明、
則知者知陰凌陽矣。
見眸子而血気浮、
則明者知邪勝正矣。
天人本是通一、不
可欺者也。
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み
日の色が薄くて、月の光が明るいのを瞻れば、そは、陰の
かたち
陽を凌ぐ不吉の象として知者は之を恐るゝであらう。人にあッ
ひとみ もう
ても、若し、眸子がして血気浮くあるを見るならば、そは、
すがた ・・
邪の正に勝てる相として、明者は之を警むるであらう。天と
・・ も と ・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
人と、本来、同一本体の発現、欺くことのできぬものである。
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『洗心洞箚記』
(本文)その54
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