Я[大塩の乱 資料館]Я
2015.2.15

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『通俗洗心洞箚記』
その43

大塩中斎著 下中芳岳(1878-1961)訳

内外出版協会 1913

◇禁転載◇

上巻 (39) 三九 苦功を積むにあらずば

管理人註

「不怒、不 過」。学者所效法。 然不己之苦 功、而不怒、 不過、則非柔 惰不振之士、必 掩奸飾非者也。

  (一)              ふたゝび  「怒りを遷さず、過を 弐 せず」とは、孔子嘗て吾人を戒 め置かれたる所、学者また效うて以て法とする所である。け れども、此の事は、努力修養の結果としてのみ到達し得べき 境である。然るに、若し、克己奮闘の苦功を積むなくして、          ふたゝび 怒りを遷さず、過を 弐 せざるものあらば、其は柔惰不振の 士にあらずば、必ず奸を掩ひ非を飾るの輩である。

    (一)論語にあり、怒を遷さずとは、己が怒を人に移   さぬこと、即ち八つ当りせぬこと。過を弐せずと   は、一度した過を繰返さぬこと。


『洗心洞箚記』
(本文)その63
 


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