Я[大塩の乱 資料館]Я
2015.2.24

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『通俗洗心洞箚記』
その52

大塩中斎著 下中芳岳(1878-1961)訳

内外出版協会 1913

◇禁転載◇

上巻 (48) 四八 迂愚に庶けれど

管理人註

利欲紛拏之時、 以良知、実庶乎迂愚。 然而舎之以無 性為人之道。故 非天地 心、為万世太 平之志、孰能 真学之也哉。

                       あさ  名利権勢の為に人皆血眼になッて日もこれ足らず渉り求め つゝある今の時に当ッて、其の本心に立ち帰れ、良知を致せ                    まこと          ちか といふ一事を以て教学の中心を為すこと、実に以て迂愚に庶           い。けれども、之を舎いて、他に人たる道が無い。己が本然 の性を自覚する法が無い。されば天地の為に心を立て、万世 の為に太平を開かうの志堅固なる人でなくては、到底真に教 学の本旨を解することが出来ない。

        ふんだ 原文に「紛拏」とあるは「みだれもつるゝ」意。即ち血 眼になッて居る状態。

『洗心洞箚記』
(本文)その89
 


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