Я[大塩の乱 資料館]Я
2015.2.25

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『通俗洗心洞箚記』
その53

大塩中斎著 下中芳岳(1878-1961)訳

内外出版協会 1913

◇禁転載◇

上巻 (49) 四九 是れ乃ち太虚

管理人註

心帰乎太虚、 非他。去人欲天理、乃太 虚也。

 わし               かへ  吾の学問の本旨は、己が心を太虚に帰すといふ一事に尽き る。此の一事の註解として実は千万語を費して居るのである。 処が此の「心を太虚に帰す」といふことは、別に他に方法が あるのではない。人には天理と人欲とが具ッて居る。其の人 欲を去ッて天理のみを存しておけば、それでよいのである。                        すがた たゞそれだけである。我が心に天理のみ存して居る相が乃ち 太虚である。


『洗心洞箚記』
(本文)その91
 


『通俗洗心洞箚記』目次/その52/その54

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