Я[大塩の乱 資料館]Я
2014.12.26

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『通俗洗心洞箚記』
その7

大塩中斎著 下中芳岳(1878-1961)訳

内外出版協会 1913

◇禁転載◇

上巻 (3) 三 孝の要

管理人註

身体髪膚、受 之父母、不敢 毀傷、孝之始 也。吾惟、心之 徳、受之於天。 不敢毀傷其 徳、孝之要也。

 身体髪膚は是れ正しく我が父母より戴いたもの、従ッて常 に是を大切に心得、決して此の身体、此の髪膚を毀り傷けて はならぬと努力するが、親への孝行の第一歩ぞと孔夫子は言      わし ははれた。予は更に附加へて言ひたい。我々の此の精神、此             ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ の心の徳は、是れ正しく天からの戴きものである。常に大切 に護ッて、決して毀り傷けぬやうにと努力するのが、取も直 さず孝行の要道であると。

    孔子の語は素より比喩である。従ッてかく附加へて考へ てこそ真に孔子の意を体し得たと言へよう。



『洗心洞箚記』
(本文)その5







毀(こぼ)り
 


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