熊見六竹が筆記 その4 |
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発 端 |
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大 塩 市 民 を 語 ら ふ |
一、十九日朝大塩宅にて百姓に申聞け候は、「此度万民救の為市中を焼打に致し候間、一味仕り石火矢の車を押行可申段申聞、不承知の者数人切捨て候に付、百姓皆々恐れ一味致候由。後に大塩家宅焼場に死骸六つ埋め有之全一味に背き候者と被存候。 | |
大 塩 の 扮 装 |
一、十九日与力町江火事見舞に参り候人、石火矢押行くを見掛け候処、石火矢に附添居候者一人、白無垢の袴幾枚も重ね候者兜を著し居候由。其傍に抜身の槍又は刀を持候もの数人附添居候由。長刀も一人有之候由。白袴は大塩平八郎也と申候由。
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