日経経営セミナー(大阪)
480



10月に日経経営セミナー(大阪)で講演することになりました。
昨日そのページができた旨、連絡がありましたのでご紹介します。コレです。

セミナーをたくさんこなしておられる方からすればどうってことはないのでしょうが、企業研修ではなく受講者がポケットマネーで来られる研修は私にとっては初めてです^^

主催者からはせっせとPRするように言われております。もしお時間が合いましたら、ご来場いただけると光栄です。

このセミナーで講師をするのはささやかながら、私にとってはやはりひとつの節目です。人前で話をするのは慣れていますが、もう一歩度胸もつくでしょうね。

次の志
479



志とは「どうあっても実現したい強烈な願望」のことでもあります。

これがはっきりしているうちは、人生に迷いがないので、その「迷いのない状態」は自己承認に値するのです。

しかし、志は一生同じではなく変わっていくものです。

私の過去30年を振り返っても、

@大学に合格したい
A英語が話せるようになりたい
B結婚したい
C社会で頭角をあらわしたい
D自分のライフワークを持ちたい

といったふうに志は変遷しています。また@→A→B→C→Dと切り替わって来たのではなくて、@A→AB→BC→CDとオーバーラップしています。それでも言えることは、次の志が現れて定着するまでにかならず自己承認が不十分である一時期を経て来たように思います。

その時期は何かしら、

「こんなことでいいのだろうか」

という思いが離れないものです。

こう考えると、今の自分に自己承認できるほどの志がないということは、次の志が現れる前兆であると言えます。

今の志が薄まったように感じた時こそ、岐路や転機であるわけですね。ここで自分の志を正視して目をそらさなければ、次なる志は早期にはっきりするように思います。

志がなくては
478



志がなくてはコーチングには乗りにくいものです。

先日私の20歳年下の若い女性の相手を電話でしました。この人の目下の問題は、通勤時間が長いことだそうです。片道1時間半〜2時間かかるとのこと。もともと通勤時間が長かったのではなくて、事務所がちょっと離れたところに移転したそうです。

でも仕事は気に入っていて給料もいい。

「で、どうなればいいのですか」

もちろん通勤時間は短くしたい。しかし転職したりすれば、人間関係も一からで仕事を覚えるのも一から。かえって状況は悪くなるでしょう。だから、踏み切れない。

「何かこれをしたい、という志はあるんですか?」

やりたいことはいろいろあるがどれも手がついていないんだそうです。しかしその程度であれば志とは言わない。新たな志を見出せるまではこのままでいたほうがいいんじゃないでしょうか。

「お話を聞いた限りでは、残念ながら現状に甘んじるしかないのではと思います」

毎日そんなに通勤時間が長いのは本人にしたら大問題でしょう。でも通勤時間を短くしたい、だけでは志にはならんでしょうね。

結局10分ほど話して、セッションはおしまい。

志なければ手のつけようがない、という一例でしょう。

立志の自己承認
477



人間は刻々自己承認を繰り返していて、

「これでよし」

といい続けて生きています。これは以前に書いた通りです。

自己承認をすることは目先の問題に当然必要です。これに加えて、長期的な人生の構想に対しても自己承認できることが必要なのです。

長期的な人生の構想とは世間で「志」と呼んでいます。志を立てること、すなわち「立志」が必要だということです。

人間はこの世に生を受けて、単に生存するだけでは満足できず、使命を見出して、それを果たさなければ、心から満足できない生き物である、と言えます。これは多くの人がそう語っているし、自分の経験からもそうであるとしか言えない。

人間は志を持っている状態に対して十全な自己承認ができます。しかし、志がなければ自己承認は部分的にしかできないのです。

自己承認できるためには、単に生存しているだけでなく、「立志」が必要です。言い換えれば自分の生まれてきた使命を見出し、その使命に沿った生き方をする必要があるのです。

使命を見出すと、自己承認できる結果、自己承認ということにすらあまり思いをいたさなくなるようです。そして意欲は途切れることがなく、想像を絶する力を身につけ、恐るべき逆境もはね返してしまうようです。

たとえばエジソンは電球をつくるという志があったわけですが、この目的のために1万回近い失敗を繰り返しています。しかし本人は気負いなく、単にやるしかないからやった、と語っています。そうしたエネルギーは志からでてくるのです。

つまり立志によって人間はステージが上がって、生き甲斐を見出し、神通力を身にまとう、というわけですね。

立志のない人生は一見幸福なように思えても、真の幸福から遠い、というのが実態でしょう。

立志のある人生を送って、自己承認を完全にする、これがポイントです。そこに人生の本懐があるからです。

相手がある問題
476



相手がある問題はコーチングで答えを出しにくいものです。

たとえば、あの会社を受けたいが、面接結果はどうなるかわからない、といったようなケースです。はっきり言って、やるだけやったら後は成り行き任せです。

鬱で休業後、復職するに当たって、会社と条件が折り合わないがどうしたらいいでしょうか、と体験コーチングで訊いて来た人がいました。

どうしたらって・・・。

それは相手を見て折り合いをつけるしかないでしょう。あなたは会社からみたら大勢いる社員のひとり。しかも鬱で休業していて、立場はどう考えても弱い。あなたと折り合えなくても会社の選択肢は無限にある。それに対して、あなたにとって会社とは今のところその一社だけで、特に選択肢が他にあるわけではない。どちらの立場が強いか、誰の目から見ても明らかでしょう。

と言ったら、

「会社はもっと社員を大切にすべきだ」

という。

おおせの通り、だから自分の立場の弱さはわきまえて交渉するしかないでしょう、と言ったら、その男が怒り始めた。

「コーチングとはその程度のものなのか」と。

はい、その程度のものです。悪いが誰かほかの人にでも訊いてみてください。誰に訊いても同じだと思いますよ。彼女と付き合いたいが、彼女は嫌がっている。何とかならんでしょうか・・・という話と基本的には同じですから。

セッションを早々に切り上げたのは言うまでもありません。

ことほどさように、相手のある問題は難しい。たとえば「独立開業したい」というようなことであればアプローチはいくらでもあるが、相手のある問題はアプローチはごく限られてしまうのです。
500 ADD
499 具体的で辛口の承認
498 承認は「ノリ」というプラス・アルファを生む
497 承認を少しでもいいから絡める
496 木に登らせる

*
495 ペーシングなんて
494 コーチングはスキルではない
493 コーチングの種類について
492 嫉妬と承認欲求
491 承認欲求

*
490 自己実現欲求と承認欲求は表裏一体
489 究極の自己承認
488 相槌・うなずき・オウム返し
487 成功哲学と自己承認
486 承認とは自己承認の増幅

*
485 インターネット・マーケティング
484 とにかくいい時代
483 四十肩(五十肩)
482 夏の思い出(パート2)
481 夏の思い出

*
480 日経経営セミナー(大阪)
479 次の志
478 志がなくては
477 立志の自己承認
476 相手がある問題
*
475 まず自己承認を確保せよ
474 窮地を乗り越えるとは
473 積極心とは、信念とは
472 承認は人生だ
471 すみやかな忘却

*
470 承認の世界は生ぬるい?
469 「叱責」は「愚か」
468 承認は承認を呼ぶ
467 承認の世界に生きよ
466 メールは真剣勝負

*
465 承認の調整機能
464 承認は功徳だ
463 配偶者の承認
462 プライド
461 座右の書

*
460 寛容さ
459 すべてを承認につなげよ
458 昼間何をするのか
457 値上げだと?
456 臭くあるな、らしくあれ

*
455 気安くほめるな
454 社会経験
453 ルールの違い
452 うまく辞めさせるのもビジネス・コーチングのうち
451 「げっそり感」はコスト


*** コーチングを受けてみませんか
*** コーチングとは(私見)
*** 社会人のためのカウンセリング
*** カウンセリングとコーチング
*** ビジネス・コーチング入門
*** ライフワーク・コーチングの奨め
*** オーケストラ再生のオーディオ
*** オーケストラ録音を聴く
001〜050 051〜100 101〜150 151〜200 201〜250
251〜300 301〜350 351〜400 401〜450 451〜500
501〜550 551〜600 601〜650 651〜700 701〜750
751〜800 801〜850 851〜900 901〜950 951〜999
All copyrights reserved 2006 Yoshiaki Sugimoto