![]() 私個人は赤福餅を1年に1回も食べていないでしょう。もちろん自分でお金を出して買うこともない。だから、偽装事件については寛大です。 「食中毒出したわけでもないんだし、許したれや」 が本音です。しかし、愛用してきたファンにしたら許せないでしょう。とくに「美味しい」と食べていたものが、むき餡、むき餅のなれの果て、リサイクル品をつくりたてと称していたわけですから、憤懣やるかたないと思います。ブログなんかを見ていると、特に女性が赤福のあのピンクの包装を見ただけで、生理的嫌悪感を感じてしまうのは如何ともしがたいようです。赤福というブランドが存続できたとしても、このダメージは激甚というしかありません。 コーチングをやっている立場からすると、とくに関心を引くのがあの浜田社長です。あの人が11代当主ということですが、当主になってから日が浅く、今回のカタストロフィーは彼個人のみの責任ではないでしょう。 積善の家には、必らず余慶あり。積不善の家には、必らず余殃あり。 という言葉がありますが、祖先の、そして先代の業がこの人の代になって一気に噴出したのだと思われます。今後は浜田家は赤福を離れてやっていくしかないでしょう。 こうしたどうしようもなくひどい状況下で、いかに生きていくかにこの浜田氏の真価が問われると思います。どんな生き方をしても世間の人は面白おかしくさげすむばかりでしょうが、是非したたかに生きていただきたい。自分で自分が許せる生き方をしていただきたい、と念じる次第です。 ひと言で言えば、陰ながら応援してますよ、と申し上げたいのです。
この間、体験コーチングで連絡を取って来た人には呆れた、と言うしかないです。 ビデオ教材づくりなんだそうですが、全然やる気がでないそうです。コーチをつけても効果なしだと本人は言います。事実、声を聴いても意欲というものが全く伝わって来ません。 「全く声に意欲が感じられませんね」 と言ってやったら、 「いやいややってますから」 と言うのです。この人は自分のやる気がないのをコーチングに依存したらやる気が出ると思ったのでしょうか。付き合ってられません。 「やらずに済ます方法を考えたほうがいいんじゃないですか」 と言って早々とセッションを切り上げたのは言うまでもありません。コーチングは「何としてもやりたい」という切実な想いのみをサポートできるのだな、とこの時ほど痛感したことはありません。 世の中にはやらなければならないが、全然やる気が起きないことはあるものです。そんなものは自分で何とかすべきです。それをコーチしてくれ、と言われても、こちらにやる気が出る道理がないわけです。結局、 意思あるところに道あり 意思なきところに道なし ということなのです。
職場なり家庭なりで何か言われた結果、ストレスを感じたとします。それを耐え忍ぶという形で自分自身のなかにため込んだとしましょう。 ストレスのたまった状態を放置しておくと、自然と物思いにふけり、そのために目先の仕事に集中できない状態に陥ります。仕事の手が止まってしまう結果、仕事の効率がずいぶん落ちるのです。休日なども自宅に籠もって悶々としているようになっていきます。 また別の場合には、ストレスが何らかの形で爆発してしまいます。仕事のストレスが爆発して家庭で逆ギレ、家庭のストレスが爆発して職場で逆ギレはよくある現象です。その結果、周囲は何もあそこまで言わなくても、と眉をひそめ、本人も自己嫌悪に陥ったりするわけです。 とにかくストレスはため込むと危険です。ではどうすればいいのか。ストレスを感じたらその時点でガス抜きをするのが一番の正解でしょう。 ある方が言われました。部下がいちいち進言してくれるのはありがたい。しかし、部下が押し付けがましい言い方をして、自分も一票あるんだ、という素振りを見せるとカチンとくる。上司は自分で、決定するのは上司である自分なんだぞ、と思って頭に来るんだそうです。 また、同僚がいろいろ進言してくれるのはありがたい。しかし、これだけサポートしてるのに注文つけ過ぎだ、と思った時もカチンとくるそうです。いったい、何様のつもりなんだ、と思って頭に来るんだそうです。 こんなのを耐え忍ぶという形で解決をはかると、早晩毒が回るのです。だからその場でガス抜きをする必要があります。どうするのか。それは相手の感情を肯定した上で自分の思いもきちんと声にでして表現することです。 「いろいろ意見をありがとう。しかし、今回はこう決めさせてもらう。全員がハッピーな決定はできない。今回は私の顔を立てて欲しい」 「そちらの言うこともわからないではないが、そう文句をつけられてはたまらない。もう少し、お手柔らかに頼むよ」 こう言えば部下も同僚も調子に乗り過ぎることはないでしょう。アサーティブネスというのは結局ストレスをためないのが目的なのではないかと思うのです。
悩んで落ち込んで鬱に一歩手前の方に見られる共通の現象があります。 外部から第三者としてその人の境遇を眺めた場合、鬱になるほど悪いなどということは全然ない。それどころか、境遇はむしろ良い、という事実です。結局、その人が自分で「こうでなければならない」と考える理想に対して、現実がギャップがあるだけの話なのです。そのギャップのみしか見えていないものだから、悩んで鬱になってしまう。極端な話、ノーベル賞を受賞しても、自殺することはありえるわけです。 まず自分が持てるものを再認識する必要があるでしょう。そのためには減点主義を捨てることだと思います。五体満足は減点主義なら当たり前です。しかし、減点主義を捨ててみれば、こんなありがたいことはないわけです。世の中は目の見えない方をはじめ、五体不満足な人はおおぜいいるからです。 最近相手をした方で音大の出身でピアノを弾くのがライフワーク、という方がいらっしゃいます。最近ピアノを弾く時間が十分確保できず、ストレスがたまっていると言われました。しかし、ピアノと縁のない私からすれば夢のような話です。 ただ減点主義を手放しても、悩みは悩みです。しかし、少なくとも悩みがもとで自殺したりするようなことはなくなるでしょう。鬱を克服したいなら、まずはここから始めるべし、と言いたいわけです。 とにかく減点主義の上に視界狭窄を起こしているのが悩める人です。この2つを指摘して、視点を少々変えてもらうだけで、ずいぶん落ち着きを取り戻すものです。何を隠そう、昔の自分がそうだったのです。
私は過去にひどく落ち込んだことがありますが、その時も、精神科とか心療内科にかかったことはありません。もともと医者嫌いなのです。しかし、以前風邪をこじらせた時は、観念して通院し、まじめにクスリも服用しました。心の病も体の病も同じ感じなのだろうと思っています。 私の信念として、医薬が病を治すのではなく、自分の内にある治癒力が病を治すのだ、と考えています。だから風邪をこじらせた場合は、医薬に治癒のきっかけを提供してもらえばそれでいいのです。医薬に依存しようとは夢思いません。しかし、医薬がきっかけとして役に立つなら、積極的に活用するべきだろう、と思います。 あるクライアントさんが大変悩んでおられて、鬱の初期症状だと思われましたので、心療内科に行くことをオススメしました。 「症状がひどいから行け、って言うんじゃないんですよ。また薬漬けになる必要もさらさらない。まだ一度も心療内科にかかられたことがないわけですから、この際社会勉強のつもりで行ってみませんか。そうした割り切りや開き直りはきっと悩みを克服するのに役に立つと思いますよ。それに将来何かの話のタネになるんじゃないですか」 その結果、この方は心療内科に出向かれて一番弱い薬を処方してもらい、だいぶ楽になった、と仰っていました。 こうしたやるべきことをやる、という前向きの努力は必ずよい結果を生むと思います。要は「医者にかかって、医者に頼らず」がいいのです。 |
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950 志は不遇の時期にこそ立てるもの 949 LASIK 948 親方スタイルと現場監督スタイル 947 森を十分俯瞰する 946 被害者ではなくクレーム処理係と考えよう * 945 指摘されなかった良いところに焦点を当てる 944 叱責のきつい相手と付き合う法 943 想いが強み 942 これからですよ、十分戦えますよ 941 想いを持つには自分の価値に気付くことが必要 * 940 武士道的組織論 939 水たまりの水 938 才能は欠落 937 挙手の求め方 936 受講態度の悪い人 * 935 本音を打ち明けたい人になるには 934 減点主義の毒消し 933 日創研の自己啓発セミナー 932 ボス・マネジメント(ボス・マネ) 931 イヤな相手はこう躱(かわ)そう * 930 会話術に拘泥せず、加点主義を身につけよう 929 引き寄せの法則の扱い方 928 シークレット 927 チャレンジという概念 926 自己承認に長けた人格 * 925 語ってもらってまず切実さを理解する 924 批判・叱責に強くなるためには 923 自分に自信が持てない人 922 人はどうして承認が必要なのか 921 聖人とか悟った人というのは * 920 大本営方針 919 雑誌SPA!のバイト特集 918 スピーチは心ここにあらずの聴衆を引き込むもの 917 志の欠落は否定形 916 死守しなければならない原則 * 915 アイスブレーク 914 他人にどう思われるか、という心配 913 敢えて組織のお荷物になろう 912 独自路線 911 人の振り見て我が振り直せ * 910 陰ながら応援してますよ 909 コーチングは切実な想いのみをサポートできる 908 ストレスを感じたらその時点でガス抜きをする 907 悩んでいる人が落ち込む陥穽 906 この際社会勉強のつもりで行ってみませんか * 905 3時間のセミナー 904 悩みと夢 903 『変なおじさん』というギャグ 902 新婚さん 901 積極心とは *** コーチングを受けてみませんか *** コーチングとは(私見) *** 社会人のためのカウンセリング *** カウンセリングとコーチング *** ビジネス・コーチング入門 *** ライフワーク・コーチングの奨め *** オーケストラ再生のオーディオ *** オーケストラ録音を聴く |
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