いろいろな価値観
045



とある方とオペラ「フィガロの結婚」を観てきました。

モーツアルトの天才が最もよく現れているのはオペラである、と言われていますが、まことに、というしかない凄い作品だと思います。凄いというのは生きていくのが楽しくなるようなパワーを備えているところですね。

さてオペラのストーリーはだいたいお決まりなわけですが、いつも思うのはこの人たちの価値観とか生きがいとか、何だろうな、ということです。少なくとも現代人とは異なるでしょう。

たとえば、メリー・ウィドウ(喜歌劇)では主人公の外交官が貴族で、朝からキャバレーにご出勤されるのです。貴族の外交官とは昔はそのようなものであったようです。じつにノンビリしてますね。

ところが我々現代人は経済活動に忙殺され、「利益出る・出ない」が全てという価値観に縛られています。もちろん利益は大切ですが、あまりにも経済活動に自縄自縛してしまい、それ以外の価値観を認められなくなってしまっているように思います。その結果、経済活動が順調に行かないだけの理由で、意気消沈したり、挙句の果ては自殺したりしてます。こんなのは別の価値観から見ると、なんとも滑稽なのでしょうね。

結局、「経済」とか「経済効率」いう価値観はもちろん大切ですが、軽く握るのがよさそうです。そのためにたまにはオペラを観てまるで違う世界に浸るのは、芸術鑑賞の観点のみならず、価値観のバランスをとるうえでも、効能大だと思います。

ところで、フィガロは大阪芸術大学の卒業公演でなんとチケットは1500円でした。どう考えても「買い」ですね。

迷いの払拭
044



コーチングのコンセプトは「焦点の定まった自助努力で何とかなる」という明るい見通しです。

何とかなるという意味は、時として必ずしもあなたの思い通りになるということではなく、あなたにとって良いようになる、ということもあります。

しかし前段階があります。

1.焦点を定める

2.気持ちを明るくする

これがないと「何とかなる」というわけにはいきません。コーチングではパーソナル・ファウンデーションなどと言ってます。パーソンナル・ファウンデーションができていないとコーチングしても結果を出せません。従ってまずパーソナル・ファウンデーションを整備するためにコーチングすることになります。コーチングのパーソナル・ファウンデーションは実にこまごまと多岐にわたるのですが、一言で言うと以下の2点が達成できればいいです。

1.迷いの払拭

2.恐怖の払拭

これも一足飛びに払拭するわけではなく、迷いをある程度払拭したら、恐怖も払拭でき、ある程度の結果を出せる。その結果で元気が出てきて、さらに迷いを払拭し、恐怖も払拭する。そうするとさらによい結果が出せる・・・、と善循環に入っていくわけです。

ですが、結局すべてに先行するのは「迷いの払拭」です。これはカウンセリングの領域ですね。コーチングがカウンセリングと不可分だ、というのはこういう点だと考えますが、いかがでしょうか。

今日は何をお手伝いしましょうか
043



「今日は何をお手伝いしましょうか」

体験コーチングを申し込んで来られた方には私はまずこう言うことにしています。

老若男女、この問いにはレスポンスがいいです。この問いに答えることでみなさんセッションの目的を自分ではっきりさせるようです。結果セッションが明確な方向性を持ちます。あまり脱線もないのです。さらにいいのは「お手伝い」という表現です。クライアントさんに主体性を持っていただくことを暗に促しているからです。

精神科医だったらやはり「どうされました」でしょうね。しかし、「どうされました」では会話が漂流します。またクライアントさんが主体性を持たずに依存してくる傾向は否めないでしょう。「どうされました」からはいるのと「今日は何をお手伝いしましょうか」からはいるのとでは、似ているようで大いに違います。

「どうされました」だけだと、相手が自分の窮状を訴えるのですが、どうしたいがはっきりしていないので、愚痴っぽくなる傾向があります。それから「で、どうしたいのですか」と訊いてもいいですが、すでに愚痴モードに入っており、ロスは多いです。

「今日は何をお手伝いしましょうか」と訊いて、「それをアドバイスしてくれるんじゃないんですか」と答えた人がいましたが、こういう人は当然ながらアンコーチャブルです。はじめから依存モードでセッションが方向性を持つことが不可能だからです。

こうしてみると、会話を冒頭は漂流させて吐き出させ、後で収拾するのが、カウンセリングで、会話の最初から方向性を持たせるのが、コーチングということになります。一理ある考え方と思いませんか。健常者に対してはコーチングのほうが効率的な対話ができると感じています。

「もうかりマンデー」その後
042



「もうかりマンデー」なるテレビ番組でコーチングが紹介され、直後の私のホームページのアクセスは1日で2200人を超えました。今もその影響は続いており、4日後でも550人で日頃のおよそ倍です。

体験コーチングをさせていただいたSさんからお便りをいただきました。
--------------------------------------------------------
8日の夜は体験コーチングありがとうございました。
ホームページみました。 もうかりマンデイの反響はすごかったようですね。 私
ももちろんその口ですが・・・。
体験コーチングを受けて、本当に目からうろこでした。 仕事への取り組み方も
変わってきて充実し始めています。
とても楽になりました。 体験コーチングの間中、自分の答えは自分の中にあると
いうのが、よく分かりました。
ぽんぽんとアイデアがでてくるような不思議な感じでした。
無料でやっていただいて、申し訳ないような気持ちです。
--------------------------------------------------------
Sさん、そうですか。そう言っていただけると、こちらも励みになります。私も少しはウデをあげたのかもしれません^^

「もうかりマンデー」なるテレビ番組
041



6日(日)朝、「もうかりマンデー」なるテレビ番組でコーチングが紹介され、直後の私のホームページのアクセスは1日で2200人を超えました。今もその影響は続いており、3日後でも660人と、減ったものの、むしろ真面目な問合せは増えたような感じがします。

私も家族に録画を取ってもらってこの番組を見ましたが、見終えるのが実に辛かった・・・
2回休憩を取ってようやく見終わりました。

何が辛かったかというとあの軽さです。一般教養としてはあんなものなんでしょうが。

私のホームページから連絡を取って来られる方で、あの軽さで対応できるケースはまずないと言っていいです。現場の声としては強烈な違和感を感じたと言って置きましょう。

なぜコーチングに興味が湧くのか。「まずは悩みから」だと思います。思い悩んでいれば、切実に求める心があるはずですし、切実に求める心があるほど、コーチングは機能すると思います。私がコーチングに出会い、そして自分も始めるに至ったきっかけもはずかしながら、やはり「悩み」でした。当然ながら、コーチングにはクライアントの思いの強さが最も大切です。

たとえば「自己実現」というテーマを取ってみても、悩みなく自己実現に進む人はよほど稀なのではないでしょうか。悩みをきっかけに自分本来のワクワク感に目覚め、悩みを乗り越える過程で、自己実現につなげる方法を見出すわけです。苦しみを乗り越えないところには喜びもない、ということになります。

明るいのはいいけれど、番組のトーンがあんまりにも脳天気じゃないか、と言いたいです。というのは「なりたい自分になれていない」ひいては「なりたい自分がわからない」という人はたいてい相当悩んでいます。自信をなくしている人もいます。ビジネスコーチング・パーソナルコーチングを含めてコーチングでただ単に困っているだけ、アッケラカンという人は少ないでしょう。

だからコーチング、特にパーソナル・コーチングでは絶えずカウンセリングと隣合わせなのが実情なんです。ベートーヴェンの第九ではありませんが「苦悩を克服して歓喜を」がコーチングの実態だと、私は思っています。

あの番組はコーチングには必須のカウンセリング・マインドを見事なほどに切り捨てていました。「儲かりまんで」の経済的理由だけから、私のサイトにアクセスした人は思いのほかシリアスな書き方に違和感を感じたことでしょう。
050 自分探しとコーチ業
049 自分探しのカウンセリング
048 ゆっくり、はっきり、きっぱり
047 要約と単純化
046 第3の世界

*
045 いろいろな価値観
044 迷いの払拭
043 今日は何をお手伝いしましょうか
042 「もうかりマンデー」その後
041 「もうかりマンデー」なるテレビ番組
*
040 アンコーチャブル
039 わからなきゃ、仕方ない
038 自分自身に忠実であれ
037 カリスマ
036 確信ある語調

*
035 セルフ・イメージを大きくするには
034 オーラとセルフ・イメージ
033 言葉の暴力
032 感情の爆発
031 味方になる

*
030 アタマが悪いのは
029 志とは
028 ニーズと価値
027 コーチングの合い間
026 転職

*
025 自分探しは自分で
024 目上から尋ねられたときに
023 考え方を変えるということ
022 求めているのはカウンセリング
021 どうありたいか

*
020 対人関係の問題を自分の問題に落とし込む
019 コーチングは教室だけでは学べない
018 コーチ紹介業
017 排他的男女感情と人類愛
016 ひどくなる人間疎外

*
015 求められるのは行動より発想
014 カウンセリングとコーチングの狭間で
013 難儀は節や。節から芽が出る。
012 コーチングの付加価値は要約にあり
011 セルフイメージと宗教

*
010 森を見ない
009 ライフワーク
008 落ち込んでセルフイメージが小さくなったら
007 セルフイメージの最も大きい人は
006 セルフイメージ

*
005 5年後にどうなっていたいか、ですって?そんな無茶な!
004 カウンセリングのサイト
003 人のご縁ででっかく生きろ
002 カウンセリングとコーチングの違い
001 脳天気なコーチング


*** コーチングを受けてみませんか
*** コーチングとは(私見)
*** 社会人のためのカウンセリング
*** カウンセリングとコーチング
*** ビジネス・コーチング入門
*** ライフワーク・コーチングの奨め
*** オーケストラ再生のオーディオ
*** オーケストラ録音を聴く
001〜050 051〜100 101〜150 151〜200 201〜250
251〜300 301〜350 351〜400 401〜450 451〜500
501〜550 551〜600 601〜650 651〜700 701〜750
751〜800 801〜850 851〜900 901〜950 951〜999
All copyrights reserved 2006 Yoshiaki Sugimoto