ありのままの自分を受け入れてもらうしかない
340



日本人は農耕民族で、田植えや草取りや稲刈りの農作業を村という共同体で一緒にやってきたDNAが現在にも受け継がれています。

そのため、他人が自分をどう思うか、大変気にする人が多いのです。気にするくらいならそれほど実害もありませんが、気にする度が過ぎると強烈なストレスとなって襲いかかって来ます。この悩みで私に連絡を取ってこられる人が結構います。

しかし他人が自分をどう思うか、という猜疑心は実体のない悩みです。一言で言えば一人相撲なのです。他人は自分をああだこうだと批評するには違いないのですが、ほとんど気にはかけていないのが実情なのです

たとえば他人があなたを軽く見ていたとします。軽く見られている本人は苦痛でしょうが、軽く見ている相手は苦痛でも何でもない。むしろ本人の優越感(自信)につながっているわけで、相手からすれば悪くない気持ちなのです。

相手があなたを低く評価すれば、相手は馬鹿にしたような顔をするかもしれません。しかし、あなたは相手に特段の迷惑をかけているわけではないのです。それどころか相手はあなたを見下すことによってプライドを保つことができているわけです。

しかも現在のあなたはほかのありようはないわけで、それを他人がどう評価するかは、他人の問題であって、あなたは如何ともできないことに違いありません。

またあなたが変われば、他人の評価は変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。これも他人の問題であってあなたは手出しができないことでしょう。

結局、あなたはありのままの自分を受け入れてもらうしかない、わけです。

ということは一日一日、ありのままの自分、取り繕ったりしない自分ですべて勝負すればいいわけです。ここに気づくか気づかないかで、たまるストレスに雲泥の差ができるのです。要は「恥はかき捨て」でいいわけです。

冬の花
339



私のブログでは毎回記事に花の写真を添付しています。季節にマッチした花の写真をネットで探してくるわけです。

やはり冬の花は温室のランでもなければ限られています。ツバキ系とかウメになります。しかしブログを始める前の私は、冬に咲く花はないと思っていました。

しかし、冬場にも花はあるのでした。ツバキが咲きほこっています。私の住む街角にもです。2月末になってウメもちらほら咲き始めています。もちろん冬の花はそれ春夏秋の花の風情とは違って寒々としていますが、また違った趣があります。

情けない話ですが、私は40代も後半になって、ようやくこうしてツバキやウメを愛でることができるようになったわけです。

人生だってそうじゃないか、と思います。たとえ不遇の時代でも、ツバキやウメは咲いているのです。それがこれまでは目にはいらなかっただけなのです。

一芸を極める
338



私に連絡を取ってきたとある若い女性です。どうも他人と壁をつくってしまうのだそうです。

「どうして壁をつくってしまうんですか?」

結局、自分をよく見せようとして取り繕うからなのだそうです。

「どうして取り繕うんですか?」

自分の欠点があからさまになるのがいやなんだそうです。

「どうして自分の欠点があからさまになるのがいやなんですか?」

自分を全否定するような気分になるのだそうです。

「どうして自分を全否定するような気分になるのですか?」

「・・・・・・」

「欠点があからさまになって自分を全否定する気分になるのなら、自分に自信がないのではありませんか」

その通り、という返事が返ってきました。

「なにかひとつのことを極めたという自負はありますか?」

「・・・・・・」

「返事が返って来ないところをみると、そういうのはないみたいですね。何か一芸を極めて、他人が束になってかかってきても敵わないというのがあれば、欠点があからさまになっても、自分を全否定する気持ちにはならないでしょう。むしろ笑顔で自分の欠点をさらけ出せるのではありませんか」

「そうですね」

「お若いのですから、今からでも遅くはない。何か一芸を極めませんか」

以上で基本的にセッションは終わりました。「一芸を極める」というのはまわりまわって結局、「他人と裸の心でお付き合いできる」ことにつながるのです。意外な関連にお相手していた私も改めて合点がいった次第です。

詐欺師のトーク
337



商品取引のC社が主催する竹村健一氏の無料講演会がありました。

これは某メルマガが来場者を無料で募集していたものです。タダに飛びついた私に首尾よく入場整理のハガキが送られて来て、行ってきたという次第です。講演会はまあまあ楽しめました。

さて数日後、この会社から電話がかかってきて、アプローチをかけてきました。こちらも講演会の食い逃げは申し訳ないな、という思いもあり、会ってみることにしました。いつもは商品取引の勧誘電話は5秒で切ります。

さて、私の職場にやってきたのは30前後の外務員でした。金(GOLD)を買え、としきりにすすめるのです。一見感じは良さそうですが、話がうま過ぎ、直感は「詐欺師」でした。しかし、トークは上手で、私はペースに乗せられてしまいました。さすがプロ。

とりあえず翌日結論を出すということで、その場はお引取りいただきました。その後で「商品取引」でググってみると、いいサイトがたくさんあります。

やってはいけない!商品先物取引

危険な商品取引

その外務員は帰った3時間後にフォローの電話をかけてきて、私にいろいろ畳みかけたあと、

「では、お取引いただけると考えていいのでしょうか」

と言うから、適当にいなしておきました。

翌日電話がかかってきたが、こんな調子でした。

報告1
営業マン及び支店によっては訪問した次の日に電話をかけ、あわてふためいた声で「社長大変です! 昨日の今日で何なのですが、とうもろこしの産地アメリカでハリケーンによる被害(例)が拡大しておりまして値段が急騰して、大変なのです。今後2週間は、ほぼ間違いなく値段が上昇するとおもわれ、今、抽選で買う権利を割り振っています、当たるかどうかわかりませんがとりあえず注文だけ出しておきましょうこんなチャンスは今まで見た事ありません!!今、大切なお客様を順番に電話していて次のお客様にも連絡しなくちゃいけないのですが、社長の名前でとりあえず20枚だけ、申込みしておきますね。」『はい。』となるようにもって行きます。

まわりでは営業所全体で机をバンバンたたいたり、大声をだしたりして電話先の相手にいかにも今すごい事態になっていると思わすように演技をします。ここで、重要となるのが初回の訪問でいかに誠実で、良い印象を与えて帰ってくるか、なのです。『昨日のあの誠実な営業マンがこんなに興奮して、自分のために、忙しい時間をさいて電話してきてくれている』と思わせる事が目的なのです。あと、相手の返事を『はい』の一言ですむように持っていくことや、宝くじの抽選のようなものでたぶん当たらないだろうと思わせる事が重要となってきます。

そして、数分後「社長、注文が通りましたので、集金に伺います。」となるのです


件の外務員さんは「○○で暴動が発生しました!」と言ってました。悪いがこちらは先刻承知です。クールに断りました。先方はしつこく食い下がりましたが。驚くなかれ、5分後にその外務員の上司を名乗る人物から電話があって、さらに食い下がるわけです。

さて、顧客が「もうやめたい」と言うと、外務員は続けるよう説得します。この時、外務員は、だいたいどれくらいの時間をこの説得にあてることができるのでしょうか。大げさに言えば、1ヶ月間「だめだめ。絶対に止めちゃだめ」と説得できる時間があるのです。それに対して顧客は仕事があるし、話が2時間にも及ぶと、根負けして「もう少し続けてみようか」と思ってしまうのです。しかも、実際には、外務員一人と顧客一人というよりも、次々と外務員が変わり、気が付いたら何人もの外務員を相手にしていたというのが普通です。目の前の外務員を説得しても、都合が悪くなると次の外務員がやってきます。するとまた、同じ話を繰り返すことになって・・・。これが取引の実態です。

先物被害者が振り返って気が付くことは、「何のことはない。人気のない賭場だったんだ」という事実です。閑散とした賭場におびき寄せられて、賭け方も知らずにのほほんとしている顧客に対して、何人もの外務員が取り囲み、「大丈夫、今度こそは、私の言うとおりに賭ければ戻ってくるから、お金を持ってきなさい」と言われて、その意味もわからず、最初の200万を取り戻したいという、ただそれだけのためにずるずるお金を持っていっただけなのです。

上記サイトより引用


やっぱりそうなのね、という思いを強くしました。

しかし、「竹村健一の講演会」を主催した会社です。竹村健一のお墨付きがあるような心理トリックにかかって損する人は多いやろな〜、と思います。ちなみに竹村氏の講演内容は「情報力のある人が21世紀を制する」というだけのものでした。

外務員の言うことを鵜呑みにしているようではとても情報力があるとは言えないでしょう。商品取引に手を出して終わりをまっとうできるとは考えにくいです。ビギナーズ・ラックで儲けることもあるかもしれませんが、それは悲劇の始まりです^^

コミュニケーション的に詐欺師は話が上手ですが、後味は悪いので、まるで積極的な意義が見出せません。そのトークの才能を何か別のことに使って欲しいところです。

挫折も無駄ではない
336



別居半年の30前の女性が連絡を取って来られました。

縒りを戻すか、清算するかで悩んでおられるのですが、それは私が判断することではありません。しかし文面を読んだ限り、元のさやに納まるのは難しいと感じましたので、その旨アイ・メッセージでフィードバックしておきました。

人生で一番大切に思うことは、とたずねると、家庭を持つことなのだそうです。ただゼロからやり直すのが、

「めんどうくさい」

とこの人は言いました。気持ちはわからないわけではありません。私も似たような時期がありました。しかし、「めんどうくさい」と言ってれば、しまいには生きるのがめんどうくさくなってしまい、死ぬしかないことになってしまいます。

ゼロからやり直す気力が持てるまで、辛いがしばらくじっとしているしかないようにお見受けしました。コーチングが合う段階ではないでしょう。

電池にたとえれば放電状態、この状態でモーターを回すのは無理です。まず充電が必要なのです。コーチングはあくまでモーターが力強く回るのが前提です。コーチングは回っているモーターの動力を活用する方法に過ぎないわけです。

充電はまず時間がものをいいます。あとはカウンセリングというわけですが、この人の場合私と定期的にお付き合いするほどの相手ではありません。しかし一期一会であっても、私と話すことがこの人の何らかの気持ちの整理に貢献できれば本望だと思っています。私もかって経験した挫折が話を聴いて差し上げるという形で生かせるからです。

挫折した人間でないとこうした話を受け止める人間的幅は持ちえません。だから、挫折も無駄ではないわけです。この人もいつかそんな想いを抱く時が来るだろう、と思うのです。
350 立志のカウンセリング
349 対抗意識
348 子どもが小さいうちに子離れしよう
347 論理展開
346 身内の甘え

*
345 幅の広さ
344 全面降伏
343 もう少し発想を変えませんか
342 自分に忠実であること
341 精神年齢

*
340 ありのままの自分を受け入れてもらうしかない
339 冬の花
338 一芸を極める
337 詐欺師のトーク
336 挫折も無駄ではない
*
335 秘密厳守
334 サザエさんブルー
333 アンチテーゼ推進派
332 トイレ中座
331 同居人で上々

*
330 目的地が手段とか状態ではダメ
329 人間力は笑わせる力
328 命名
327 占い師
326 本1冊の分量

*
325 感化力
324 タイプ分け
323 フィードバック
322 コーチングの間隔
321 パソコン顛末記

*
320 情報発信
319 ホステス・トーク
318 身内に対する甘え
317 マザー・テレサの言葉
316 カウンセリング力とは

*
315 悩みの解決
314 失敗談を話す
313 幅の広いものの見方
312 そうかい
311 摂食障害

*
310 答えはクライアントの選択するもの
309 酪農コーチング
308 2日間研修
307 問題点の抽出
306 また風邪

*
305 成り行きまかせ
304 文体
303 コーチングの本の出版
302 フィードバックには毒消しを
301 パレートの法則(80対20の法則)を理解してもらう


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001〜050 051〜100 101〜150 151〜200 201〜250
251〜300 301〜350 351〜400 401〜450 451〜500
501〜550 551〜600 601〜650 651〜700 701〜750
751〜800 801〜850 851〜900 901〜950 951〜999
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