相手に自立してもらうこと
575



助言はそれ自体が価値を持つのだろうか、というのが最近の想いです。

ご承知のようにカウンセリング・コーチング・コンサルティングといった助言形態がありますが、結局助言を受ける相手の意識や姿勢で雲泥の差が出るものです。

つまり安易に助言を求めてくる人と、自分でやれるところまでやってその想いをぶつけてくる人とでは、同じ助言内容に対して反応が全く異なります。またその反応の次元の差によって助言のセッション自体がまったく違った展開になります。

ポイントは相談に乗ってあげるということより、相手に自立してもらうことだと思います。

時と場合によっては助言することにあまり意味を感じないこともあります。私はそうした場合は本をオススメするにとどめておいたほうが良いように思います。

たとえば過日40代後半のサラリーマンが、このまま定年を迎えるのは空しい、といって家族もいるので冒険もできない、どうしたらいいでしょうか、と訊いて来られました。文面からはやるだけやってみた、という想いが全く感じられませんでした。迷わず本をオススメするだけにとどめました。こうしたパターンは数多いです。

だれかれとなく相談を受けるのもひとつのやり方です。しかし、相手が「結局他人に相談してもダメなんだな」とわかるだけの相談はできたら遠慮したいというのが個人的な想いです。

相手が「結局他人に相談してもダメなんだな」とわかるというのは、それなりに相手に貢献していると考えられますが、あまりにも助言する側の時間と精神力に見合わず、満足がなさ過ぎると思うのです。

アドレナリン
574



会議で一方的に話を聴いてると眠くなってきます。

やっぱりしゃべるとアドレナリンが出て、興奮状態になるのだと思います。しかし、聴くばかりだとその逆で、体が弛緩してしまうようです。

クライアントさんのなかでも、比較的一方的にしゃべる人の場合は、アドレナリンが出ないので、当方も相当気合を入れます。しかしそうして気合を入れても、夜遅くのセッションなどこちらが眠くなってしまい、とんちんかんなことを言って、

「は?」

と聞き返された経験を何度かしています。アドレナリンがある程度出ないとどうしてもこうなってしまいます。

やはりコーチ・クライアントはキャッチボールをしながら、お互いがお互いをインスパイアするのが望ましいと思います。聞き手もある程度アドレナリンを出さないと対話の効率は落ちるということなのでしょう。

コーチ冥利
573



昨夜、予約時間でもないのに突如コーチング用の電話が鳴りました。過去2回コーチングしたことのあるMさんです。

「またお願いします」

再び行き詰まりを迎えており、打開したいそうです。2時間後に私の空き時間を使って早速セッションを持ちました。セッション終わると同時に送金して来られました。また暫くお付き合いできるのはこちらも楽しみです。

こういう形でお声がけいただいて、即コーチング再開となるのは、コーチ冥利に尽きます。

東京は右側を空ける
572



コーチングで研修や講演を依頼されて東京に出張したことが何度かあります。

毎度新鮮なのは、エスカレーターで追い越しに備えて空ける側が大阪は左側であるのに対して東京は右側であることです。同じ日本人なのに興味深いことです。この話題を扱ったサイトもいくつかあります。

http://we.freeml.com/chousa/eska.html
http://hw001.gate01.com/jun-i/elev.html

私なりの考察を述べましょう。

生理学的には、右利きの人は左寄りで歩くそうです。右利きの人は圧倒的に多い。ですから神社の参道なんかは自然と左側通行になります。観察してみられたし。

世界一歩くのが速いと言われる大阪は、追い越し歩きが当たり前と考えるので、自然に左側を空ける。東京はもうすこしのんびりしていて、追い越し歩きは少数派と考えるので右側を空ける。田舎はもっとのんびりしているので、空けるという習慣は特にない。こう考えたらどうでしょうか。

東京のビッグサイト(国際展示場)に長い長いムービング・ウォークがあります。うっかりこれに乗ってしまって、みんな歩かずエライ目にあったことがあります。地方から出てきた人も、外国からきた人も多いのでこうなるのでしょう。普通に歩いた方が断然速い。歩く速度の1/3程度でしか進まず、滑稽としか言いようがありません。都合5分余りじっと我慢していてもうこりごりだと思いました。これは大阪人の感性だろうか?

要は大阪人はイラチだということです^^

直感力
571



コーチングでは「直感を大切にせよ」とよく言われます。

物事はだいたい第一印象が正しいものです。世間一般でもよくそのように言いますし、私の経験もそうです。

話を聴いて「ピン」ときたその方向でコーチングを進めるのが、ある意味一番確実で安全です。というのは、直感力というのは潜在意識の支配下にあって、潜在意識の膨大な情報に裏付けられているものだからです。考えて出てくる答にあまりいいものがないのは、顕在意識でこじつけたからです。コーチングは変な先入観を持たず、出たとこ勝負の直感で潜在意識をフルに活用して勝負したほうがいいのです。

さて直感を磨くには潜在意識を鍛える必要があります。

潜在意識を鍛えるにはデータと格闘するのが一番です。データと格闘した経験が積み重なれば直感が働きやすくなる。

私は若いころシステム開発の仕事をしていました。プログラムがうまく動かない、しかしなぜだかわからない。考えあぐねて先輩に聞きに行くと、現象を見てぱっとコーディングの間違いを指摘する。先輩の直感力に舌を巻いたものです。しかし、今にして思えばそうした環境でずいぶん鍛えられたように思います。プログラマー時代の経験がいま大いに役立っているのを感じます。

手前味噌かもしれませんが、直感力は人間力のバロメーターというところです。実務でデータと格闘した経験というのはコーチングには不可欠、と考える次第です。

承認もこうした経験がないと生きないのです。
600 他人を型にはめない
599 1ヶ月に1回のコーチング
598 グーグル・アース2
597 知らんかったグーグル・アース
596 ホームページやブログの相談

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595 電柱方式
594 新婚のカップルに目をつけるべし
593 閲覧者のフィードバック
592 プライベートで主役になる
591 自己満足の日本一・世界一

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590 愚直さ
589 本人しかわからない相談
588 カウンセリングは面談でコーチングは電話
587 自分の8割の力で無理なく確実にできることは何か
586 コーチングらしいコーチング

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585 へたうま
584 物神化(その2)
583 物神化
582 組織文化
581 争いを避けるな

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580 1回30分で6万円
579 楽しいこと、ワクワクすることで仕事を選んでいいのですか?
578 不自由を常と思えば不足なし
577 とにかく動いてみる
576 自己基盤

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575 相手に自立してもらうこと
574 アドレナリン
573 コーチ冥利
572 東京は右側を空ける
571 直感力
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570 学研のメルマガに載りました
569 無責任な批判
568 リセプター
567 言霊
566 相手は選ぶべし

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565 ある牧師さんとのやりとり
564 発言小町
563 年配者の職さがし
562 「態度の優美さ」がポイント
561 トラウマを乗り越えるには

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560 順調な人なりの苦労
559 部下を意思決定に巻き込め
558 できたらもうちょっと太りたい!
557 各駅停車のこだましか停まらない駅
556 現状分析に90%の時間を割く

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555 オーディオのサイトでグーグル9位
554 陰と陽の橋渡し
553 リーダーシップが取れるようになるには
552 口癖
551 家田荘子の講演会


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