へたうま
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ホームページと服装は少し似ているところがあります。

服装のセンスはいいに越したことはありません。しかし、分不相応に身なりが立派過ぎるのも違和感があるものです。とは言え、無難な画一的なファッションでも印象に残りません。

ホームページもデザインのセンスはいいに越したことはありません。しかし、デザインだけ良くても内容が伴わなければあまり省みられません。やっぱりデザインは無難で内容で勝負するのが王道でしょう。その点からいえば、コーチングのホームページはデザインも内容も無難なものが多く、印象に残らないものが大半のように感じています。

ホームページが服装と根本的に違うのは、思い切り奇抜でも違和感を感じない点です。個人的にはホームページは個性で勝負が正解だと思っています。個性で言うと円空仏というのがあります。こういう「へたうま」な感じが個人的には好きです。絶対他にはない個性が感じられるからです。

ならオマエのサイトはどうなのだ、と言われると自作で単にもっさりしているだけかもしれません。しかし、円空みたいな「へたうま」な個性を出すには自作も悪くないのですよ^^



↑が「へたうま」かというと異論もあるでしょうが・・・^^
このサイトも日経BP関連サイトで紹介してもらったのですよ。

物神化(その2)
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マスコミで大きく取り上げられるような大きな不祥事、たとえば疑獄事件などでは自殺者が出ます。だいたいこれが日本のパターンです。つまり何ものかに圧倒された結果、生きていく意欲すらも失ってしまう、ということです。

では生きていく意欲を失わせしめるものとは何か?日本人の場合は「他人の目」です。根がどん百姓の日本人は、精神的には今もムラ社会に住んでいるのです。「他人の目」が物神化しているわけです。

「あなた他人の評判良くないですよ」
「あなたそんなことでは他人から嫌われますよ」

は平均的な日本人にとってはこれ以上ない「殺し文句」です。たいていの人はこう言うと黙るでしょう。だから平均的な日本人にとっては他人がどう思うか、人から何と言われるか、これが価値観のすべてと言っていい。

江戸時代の商人が借金をするときの証文(借用書)には、次のような意味の文言があるのは有名な話です。

「万が一、この返済がまかりならないときは、満座にてお笑い下されたく候」

自分が期日に借金の返済が出来なかったときは、衆目の中で嘲笑ってください。ということです。人前で嘲笑されるなどという「恥」をかくぐらいなら、「死んだ方がマシ」というのが当時からの日本人の発想です。

ならばこの裏返しが物事の解決策につながるわけです。つまり他人に笑われようと、

「それがどうした」
「自分は他人がどう思おうと気にならない」
「人の噂も七十五日」

と思えるなら、切り抜けられます。コーチングをやってて感じるメンタルブロックはその多くが「他人の目」です。

たとえばホリエモンですが、毀誉褒貶はあるものの、「他人がどう思うか」という発想はあの人物にはありません。その点は日本人離れしており、評価できます。

ムラ社会に迎合してやっていく生き方はあまり個人を幸せにはしません。たとえば定年まで大過なく勤め上げて、定年後に残るのはムラ社会で生きてきた思い出だけ、というのが平均的な日本人でしょう。

「他人の目」の呪縛から自らを解き放つこと、これが人生の秘訣である、と密かに考える次第です。

物神化
583



履修もれが発覚した高校で、責任を感じた校長の自殺が相次いでいます。

履修もれがばれたら「スミマセン」でいいと思います。当然ガーガー文句をいう手合いは父兄にいるとは思います。でもやり過ごしておけばよいのです。世間で事業に失敗して店じまいする人はみんな同じ思いをしているのですから。

思うにこういう人は実直なだけで、したたかな不真面目さというのがないのでしょう。だいたい指導要領自体がたかが人のつくったものです。しかし実直な人にとっては単に成り行きで決まった指導要領もトーテムポールのように物神化しているものと思われます。

人間行き詰まるときは、なにかが物神化している傾向があります。それは会社であったり、職場や学校の人間関係であったりします。しかしそんなものは所詮人のつくったものです。コーチングをやってるとたまに行き詰まった方が連絡を取って来られますが(過去の私もそうでした)、何かが固定観念という形で物神化していることが多いです。

トーテムポールを神と思うのか、単なる木と思うのかの差です。単なる木と思えるためには人間唯々諾々とまじめなだけではダメです。不真面目な視点も必要です。

生きるということがすべてに優先するのであって、そのためには泥を食う覚悟があれば、後日「ああ、あんなこともあったな」の笑い話に変わってしまうのです。履修もれなど後世からみたら笑い話に過ぎないのであって、命を賭してお詫びするようなものでは全くないのです。

もし、私に連絡をくれたらこれぐらいのことは言ってあげるんだけどなぁ、と思わずにはいられません。

組織文化
582



私の参加している異業種交流会に『早朝勉強会』というのがあります。

そこでは例会冒頭1分間スピーチの時間というのがあります。参加者全員が各自何でもいいから1分間話をすることになっています。1分と言っても人によっては3分くらい話をする人もいます。全員が終わったところでその日の発表者の話に移るわけです。

この1分間スピーチ、TPOを間違えれば煩わしいだけあろうと思います。しかし、『早朝勉強会』は遅れて来るひともままいます。参加者が揃うのを待つのと出席者相互の親睦をはかる意味でうまいやり方だと思います。何でもないことのようですけれど、いろいろ工夫のすえ始めたものと想像します。

クライアントのA教授が研究室のとりまとめでいろいろ苦心されています。そもそも研究は自己完結型で、自分のことで精一杯でしょうから、なかなか研究者相互の交流ははかりにくいようです。

私が提案したのは、月1回例会を開いて、たとえば1分間スピーチをやってはどうか、ということでした。組織をまとめていくためにはいずれにせよある種の『文化』が要ると思います。無理にこの文化を作ろうとすると反発を買います。しかし、たまたまの思いつきで1分間スピーチをやってみたら好評だったので、自然と慣習として定着したと『思わせる』ような工夫は必要であろう思います。

1分間スピーチが『文化』だというのはあまりにも大げさです。しかし、千里の道も一歩から、阿波踊りみたいな文化も仕掛けるほうの想いと工夫の産物であるに違いありません。それが最後には県民の誇りみたいなレベルまでに育つのでしょう。

争いを避けるな
581



世間には驚くほど争いを避ける人がいるものです。

ビジネスをして人を雇っている立場でありながら、方針に非協力的なアルバイトやパートの人と何とかやっていこうとする。そうした相談を受けることがたまにあります。だいたい女性です。その根底に見え隠れするのは『争いを避けたい』『嫌われたくない』という想いです。

個人的には単に非協力的な人は煮ても焼いても食えないと思っています。

たしかに人繰りがつかないのでやむを得ず一時的に我慢しなければならないことはあると思います。しかし人繰りがつけば遠慮なくやめてもらえばいいのです。

「人は無限の可能性を持っている」

コーチングでよく言われる建前です。私は「無限の」とは思いませんが、「驚くべき」と言っても決して過言ではないと思っています。

しかし、その人が持っている可能性は今の職場で発揮するのではなく、別の分野で発揮してもらえばいいと思います。だから「人は無限の可能性を持っている」というのと、人にやめてもらうのとは矛盾しません。

方針に非協力的な人はやめてもらわなければ経営者が意図するような職場をつくることは不可能です。

私はこうした相談を受ければ、やめてもらう立場からフィードバックします。たいてい短時間でセッションは終わります。相手はたいてい煮え切らないままですが、ほかにどんな言いようがあるのかと思います。争いを避けていてはどうしようもないでしょう。
600 他人を型にはめない
599 1ヶ月に1回のコーチング
598 グーグル・アース2
597 知らんかったグーグル・アース
596 ホームページやブログの相談

*
595 電柱方式
594 新婚のカップルに目をつけるべし
593 閲覧者のフィードバック
592 プライベートで主役になる
591 自己満足の日本一・世界一

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590 愚直さ
589 本人しかわからない相談
588 カウンセリングは面談でコーチングは電話
587 自分の8割の力で無理なく確実にできることは何か
586 コーチングらしいコーチング

*
585 へたうま
584 物神化(その2)
583 物神化
582 組織文化
581 争いを避けるな
*
580 1回30分で6万円
579 楽しいこと、ワクワクすることで仕事を選んでいいのですか?
578 不自由を常と思えば不足なし
577 とにかく動いてみる
576 自己基盤

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575 相手に自立してもらうこと
574 アドレナリン
573 コーチ冥利
572 東京は右側を空ける
571 直感力

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570 学研のメルマガに載りました
569 無責任な批判
568 リセプター
567 言霊
566 相手は選ぶべし

*
565 ある牧師さんとのやりとり
564 発言小町
563 年配者の職さがし
562 「態度の優美さ」がポイント
561 トラウマを乗り越えるには

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560 順調な人なりの苦労
559 部下を意思決定に巻き込め
558 できたらもうちょっと太りたい!
557 各駅停車のこだましか停まらない駅
556 現状分析に90%の時間を割く

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555 オーディオのサイトでグーグル9位
554 陰と陽の橋渡し
553 リーダーシップが取れるようになるには
552 口癖
551 家田荘子の講演会


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