Я[大塩の乱 資料館]Я
2001.6.30

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「大塩の乱関係論文集」目次


『大 塩 平 八 郎 伝』 その93

石崎東国著(酉之允 〜1931)

大鐙閣 1920

◇禁転載◇


収録にあたって、適宜改行しています。
また、明らかに誤植と思われるものは訂正しています。

   天保七年丙申先生四十四歳 (12)

大塩弓太郎
生ル

是年十二月二十七日大塩格之助みね分娩男子ヲ誕ム、

先生大ニ喜ビテ曰ク、

此子正ニ大ニ我ガ家名ヲ揚ゲシム可シト、始祖善行公戦功記念ノ御弓ニ因ミ名ヲ弓太郎ト命ジ、尚ホ大塩氏ノ文武ノ名将タル今川了俊ノ後ナルヲ以テ弓太郎ヲシテ本姓ヲ復シテ今川弓太郎ト称セシム、

先生妾ゆうノ姉ニシテ大塩氏ノ縁戚タル塩田五郎兵衛 **1 其ノ誕生ヲ祝シテ初衣ニ陣羽織一着ヲ贈ル、

年ハ凶歉ニ世ハ惨憺トシテ暮ルゝト雖モ、弓太郎生レテ先生ノ家独リ天下ノ春ヲ占ムルニ似タリ。

 


管理人註
**1 石崎東国「大塩平八郎伝」その28で、ひろ(ゆう)は「曾根崎村大黒屋和市ノ二女、塩田五郎兵衛妻ノ妹」とあるが、『大塩平八郎一件書留』(国立史料館編 p138) 「美吉屋つね吟味書」では、「つねハ大坂麹町儀兵衛娘ニ而」となっている。ゆうとつねの関係は要調査。美吉屋五郎兵衛と塩田家の関係についても同様。


石崎東国「大塩平八郎伝」その64
(異説日本史)「大塩平八郎」その10


石崎東国「大塩平八郎伝」目次・その2その2(年譜)
その92その94

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