●コンセプト:
この世界でのコンセプトは、地味な日本近代史です。繁盛しない繁盛史。世界史の端っこにいる日本。パッとしない日本です。多分、大和もゼロ戦も真珠湾奇襲もありません。アメリカとの大戦争なんて以ての外です。多分。
ターニングポイントは、日露戦争とします。
架空戦記、仮想戦記では定番の一つである、日露戦争で「日本が敗北」したという想定から、20世紀の歴史を日本中心になぞっていきたいと思います。
ですが、今回は地味が基本です。間違っても、市販作品の「RSBC」や「八八艦隊物語」のようにはなりません。派手な日本は、日露戦争に敗北した場合の日本という先の未来としては、普通に考えればあり得ないでしょう。そんなものがあるのは、ファンタジーの中だけです。
また全体的な流れは、サイコロの目で常に真ん中当たりの目しか出ないような状態の歴史を目指したいと思います。だから日本が滅びたりも、国家の存亡を賭けたりもしません。
世の中、平凡が一番です。
それ故に、平凡が一番難しいのかもしれません。
なお日露戦争のクライマックスとなる日本海海戦は、たいていの架空戦記で発生した上で史実通り日本が大勝利していますが、今回は戦闘そのものが存在しないと想定します。
ハッキリ言って、負け戦にあんな格好良すぎる戦いがあったら邪魔なだけです。敗者は敗者らしくしておくべきでしょう。どうせロシアは、海の向こうの日本列島なんて欲しがりませんし。
それでは、此度も虚構の世界へと参りましょう。
|