![]() コーチングで契約いただいたクライアントさんと言っても、コーチングを望まない方もいます。こんな方にはカウンセリングで通しています。 また、ふだんコーチングでもその回だけはカウンセリングで終わることもあります。毎回分岐点はその都度探ります。いい加減なもんだな、と思われるかも知れませんね。 しかし、カウンセリングでもコーチングでも目的はひとつ、自己受容にあります。つまり「自分を好きになれますか、自分を前向きに評価できますか」ということですね。英語で言えば、 I am proud of myself. と思えるかどうか、ということです。細かいソリューションは自己受容があって初めて機能します。逆に自己受容なしに細かいソリューションを考えても無意味です。 自己嫌悪に陥ってる人は他人をかえりみる余裕なんかないし、仕事どころではないし、まして夢とか自己実現など論外なわけです。自己受容できていない人はできるように、そしてできている人はより強固な自己受容ができるようにお手伝いするわけです。「より強固な自己受容」は世間では「信念」と呼ばれていますね。 コーチングであれ、カウンセリングであれ、自己受容が強化され、「私はできる」と思っていただければ、セッションは成功と言ってよいでしょう。それ以上のことはクライアントさんご自身が早晩解決して行かれるに違いありません。
![]() 最近感じることですが、自分探しのパターンは2つあるのではないかと言うことです。なおここでいう「自分」とは自分のライフ・ミッションのことで、つまり「私は○○するために生まれてきた」「私の人生の使命は○○することだ」と確信を持つにいたることです。結果、3つのグループ分けができます。 1.20代後半までに自分探しを完了 「ライフミッション=職業」の人生を送ります。成功者が多く、究極の例は松下幸之助サンや本田宗一郎サンがこれです。生涯現役の人も多いです。 2.60までに自分探しを完了 「ライフミッション=第2の人生」のパターンです。職業とは別にライフワークを持ち、職業からライフワークに軸足をシフトさせていき、豊かな老後を築くことになります。 3.その他 これは自分探しができなかったその他大勢のグループです。 もちろん例外は数多いとお考えください。 パーソナル・コーチングというのは2のパターンを主に扱うと言っても過言ではないと考えます。あなたがもしコーチングを受けてみたいと思ったとすれば、何らかの事情で2のニーズが顕在化したと見ますが、いかがでしょう? もしそうなら今の気持ちを大切にしてください。ライフ・ミッションを見出して豊かな人生を送るためのチャンスが与えられたに違いありません。しかし、このチャンス、当初はとてつもない苦難や試練に見えるものです。そこを読み誤らないのがポイントです。
![]() みなさんもよくご存知のように、職場の上司と部下で行われるコーチングをビジネスコーチングと言います。 効果的なビジネスコーチングをするにはどうすればよいでしょうか。これは上司が部下をパーソナルコーチングできるぐらいに知り抜くことが必要です。 え、ビジネスコーチングだからプライベートなことまで立ち入るのはおかしいんじゃないか、ですって?そうですね。たしかに部下のプライベートなことに口出しするのはよくありません。しかし口出しはしなくとも、深く知る必要がありますよ、と言いたいわけです。 たとえば上司の関心が、部下の仕事面に限定されていたら、そして部下のプライベート面に触れることを遠慮して避けていたら、部下との関係はビジネスライクなままです。部下は○○さんのためにも頑張ろうというプラス・アルファのモチベーションは出ないでしょう。 しかし、プライベート面もかなり知った上で、仕事を与えてくれる上司には部下は○○さんのためにも頑張ろうというプラス・アルファのモチベーションを出すものです。 たとえば、独身男性の一大関心事はやはり結婚です。なかなか結婚できないで、私生活では悶々としている部下がいたとして、上司が仕事の話しかしないのなら、部下がその上司に惚れ込むということはないと思います。 私の昔の上司のある人は面談しても仕事・仕事・仕事でした。仕事は良くできる人でしたが、あえてプライベートに関心を示そうとしない、そのスタンスにドライな冷たさを感じたのは事実です。 別の上司は私のプライベートにも十分関心を示してくれ、面談でこんなことを言ってくれたものです。 「ねぇ、君。忙しくて結婚できませんでは、言い訳にならんぞ。仕事だけしていても、会社は嫁さんの面倒までみてくれないからな。ちゃんと自分で活動してるか?」 その親身な語りかけ方にたちまちその上司のファンとなり、今でも懐かしく思い出したりします。 部下の全人格を差し障りのない限り知ったうえで、仕事にはケジメを保って部下と接すれば、部下は必ず慕ってくれます。それが求心力を生み、強いチームワークを生むのではないでしょうか。
![]() 私が1月31日に書いたブログです。再度掲載します・・・ -------------------------------------------------------------------- 空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。(マタイ伝6:26 ) 我が家のシーズーを見てると、上記の言葉を連想します。ほんとにかわいがられるために生まれてきたようなわんこで、愛想が良すぎて番犬としては全く役に立ちません。よく後足でタッタッと体を掻いてます。仕事しないということでは徹底してます。家族全員の「癒し」としての存在は大きいですけど・・・ こんな犬でも生かされているわけだから、人なら誰でも生かされる値打ちがあるはずですね。 不遇の時期には、どうかすると自分は役立たずだとか、穀潰しだとか思うものです。でも役に立っていると言ったところで五十歩百歩ではないでしょうか。 落ち込んでセルフイメージが小さくなったら、上記のイエスの言葉を思い出すがよいのです。役立たずでも、生かしてもらえます。そのうち他人さまのお役に立てるよう励めばよいのです。 -------------------------------------------------------------------- では、役立たずでも生かされる価値のある人間とはどうあればいいのでしょうか・・・ 私は「和顔愛語」という言葉が浮かびます。目が合うといかにも嬉しそうに微笑む人がいます。かくありたいですね。そうかと思うと目が合うとジロリという人がいます。悪いがシーズーを見習うべきでしょう。 ところで目が合うとジロリの人でもこちらから微笑みかけ、こちらから言葉をかけているとだんだんありようが変わって来ます。「和顔愛語」ができればそれだけで存在意義がある、と思いませんか?
![]() 大善・小善という考え方があります。 たとえばリストラ。従業員の生活を守るのはいいけれど、それで会社がやっていけないのなら元も子もない。よって人員削減。この場合社業の継続は大善、従業員の生活を守るのは小善、ということになります。 個人の場合はどうでしょうか。たとえば自己実現と職場の円滑な人間関係が両立しないのなら、自己実現が大善、職場の円滑な人間関係が小善、ということになるでしょうね。 守秘義務に触れない範囲で書きますと、あるクライアントさんなのですが、自己実現のために土曜日学校に通いたい。が、職場も忙しく当分土曜日は毎週出勤する必要がある、ということでした。学校に行くから休ませて欲しいと言えば、職場の人間関係は当然悪化するでしょう。どうしたものか。 たとえば「介護」という理由をつくれば、毎週土曜日休むことはできるそうです。が、ウソをつかなくてはいけない。これもイヤですわね。しかしホントのことを言えば職場の同僚はストレスを募らせることでしょう。これは迷惑行為でしょうね。 私は言いました。大善・小善で考えてみませんか、と。確かにウソはつきたくない。しかし、ウソを言って傷つく人は誰もいない。しかしホントのことを言えば却って迷惑をかけるのです。大善を取って学校に通うのか、小善を取って土曜日会社に出るのか。大善を取れば後悔は残らない、小善を取れば後悔は残る・・・ 結論はウソついて大善を取りましょう、ポイントはすっきりしました、とのことでした。 このハナシは続きがあって、学校は午後からだから、午前中だけ出社して職場には誠意を見せましょう、ということになりました。もちろん早退の理由は「介護」です^^ 自己実現のためには小善は切り捨てなくてはならない。これが実情です。そのためのコーチングではないかと思います。 |
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100 価値観の調整 099 コーポレート・コーチング 098 私がコーチングを始めた頃 097 インターネット 096 5連続セッション * 095 ライフワーク 094 「ワカル」ことではなく「カワル」こと 093 コーチング・スキルとコーチング 092 不安は忘れるに限る 091 第3の場 * 090 落下傘降下にはコーチング 089 ビジネス・コーチングは忍耐 088 落下傘降下 087 スカイプ 086 きっと、よくなる * 085 掘り起こしのコーチング 084 オートクライン 083 答えは上司のなかにあり 082 オートクラインだけじゃ弱い 081 アドレス間違い * 080 消費者としての観点しか持たない人 079 ニーバーの祈り 078 予想外の展開 077 コーチングにならないケース 076 自己肯定と自己否定 * 075 ビジネス・カウンセリング 074 切り返し 073 承認 072 「考え方を変える」「行動を起こす」 071 未完了感 * 070 思い込みを解体する 069 民度 068 環境を一変する 067 パラダイム 066 補助線 * 065 朝のコーチング 064 変わりたい、でも変われない 063 知らしむべし、拠らしむなかれ 062 岡目八目 061 迷いの払拭 * 060 自己受容 059 自分探しのパターン 058 ビジネス・コーチングの要諦とは 057 和顔愛語 056 大善・小善 * 055 間のもたせ方 054 クライアントと友人 053 ビジョンを持って後ろ向きに 052 寛大にして過酷な請求をなし給わず 051 自分探し(続き) *** コーチングを受けてみませんか *** コーチングとは(私見) *** 社会人のためのカウンセリング *** カウンセリングとコーチング *** ビジネス・コーチング入門 *** ライフワーク・コーチングの奨め *** オーケストラ再生のオーディオ *** オーケストラ録音を聴く |
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