意見の対立
425



あるクライアントさんから、

「コーチとクライアントで意見が対立して険悪になることはあるのですか」

という質問をいただきました。コーチングは常に相手の感情を肯定しつつ、クライアントさんとともに計画を作り上げていく作業です。ですから意見が異なっても、

「なるほどそういう考え方もできますね。でも、私はこのほうがいいと思います。○○さんはどう思いますか?」

といった言い回しで、セッションが進行します。したがって意見の対立で気まずくなることはまずないと言っていいと思います。もし意見の対立で気まずくなるのであれば、コーチ側から何らかの価値観の押し付けがあるものと考えられます。つまりコーチングが下手だということです。

とはいえ、どうしようもないな、というケースもありました。

ある女性でしたが、小さいときに虐めを受けているので、他人と打ち解けることができない、というのです。ある意味病的な人でした。

「たとえば、他人と打ち解けるために、今どんなことならできますか」

「わかりません。それができないから苦労しているのです」

「でも、あなたの考え方の何かを変えなければ問題は解決しないでしょう。それは何だと思いますか」

「それがわからないから苦しんでいるのです」

「じゃあ、私はあなたの何をお手伝いしたらいいのですか」

「わかりません、だから電話してるのです」

本人がわからないことが、見ず知らずの他人である私にわかるわけがない。勝手にせい、と思いましたが、ぐっとこらえて、

「今日のおっしゃり方ではちょっとコーチングは難しいと思います。今日はこれで終わりにしましょう」

と言いました。仕方ないですね。

こうした自助努力の感じられない居直りの姿勢は、「そういう考え方もありますねぇ」なんて肯定するわけにはいかんのです。

アカウンタビリティ
424



あるクライアントさんから受けた相談です。部下にプレイング・マネージャーとしてやってもらっているのだが、どうしても「選手」として動いてしまい、仕事を抱え込んでしまう。その結果、「監督」として動けない。「選手」を卒業して「監督」になってもらうにはどうしたらよいだろうか、というお話でした。

話していて出てきたポイントは、

@部下に頼むのが面倒くさい。自分でやったほうが速い。
A部下に頼んでも快く受けてくれないので、頼みづらい。

のいずれかであろう、ということ。おそらくこの両方でしょう。

@だったら意識改革の必要があります。この人が「選手」として動いたら、いかに八面六臂でも、せいぜい2名分の仕事しかできないでしょう。しかし「監督」として動けば、「選手」×人数分の仕事が可能になる。このあたりが腑に落としこめてないのではと思われます。

Aだったら、部下が快く受けてくれる頼み方をしなければなりません。

@Aのどちらがどう原因なのか本人と話し合ってみようということになりました。

さて、ここまで書いてみて感じることは、プレイング・マネージャーであれ、「監督」であれ、周囲に対して仕事を面倒がらずに解説・説明することが避けて通れないということです。

日ごろから周囲に対して仕事の解説・説明を励行していれば、部下も十分に仕事に感情移入できており、快く引き受けてくれるでしょう。しかし、そうでなければ、あまり快くは動いてくれないはずです。その結果、部下に頼むのが面倒くさくなると思われます。@Aは相関関係にあり、

頼みづらい→自分でやってしまう→説明不足→頼みづらい→自分でやってしまう→説明不足→・・・

と悪循環を繰り返すのです。

こう考えると、アカウンタビリティ(説明能力)こそマネージャーの資質である、と言えます。部下の目線で仕事を説明でき、日々の仕事で実際に説明していることが基本なのです。これができていれば仕事の生産性も上がるし、権限委譲も円滑に進むわけですね。

ビジネス・コーチングはアカウンタビリティが基本というわけです

新サイト
423



数日前に「オーケストラ録音を聴く」というブログを立ち上げたのですが、週末悪乗りして一気に趣味のオーディオのサイトもつくってしまいました。タイトルは

オーケストラ再生のオーディオ

です。きょうびオーディオはオジサンの趣味で、若者の趣味ではないですが、70年代はオーディオが秋葉原・日本橋を席巻していたのです。興味のある方はどうぞご覧ください。

題字にDHP行書体というのを使ったのですが、感じがよく気に入ってます。ただパソコンによっては単なるゴシック体でしか出ないものもあるようです。デザインも可能なかぎりシンプルにしましたが、割とサマになっており、コーチングでいろいろサイトを作って少しは腕を上げたのかもしれません。

これでコーチングで5サイト、趣味で2サイト、計7サイトを保有することになりました。

グランド・ピアノ
422



元クライアントさんですが、音楽ファンの私との出会いがきっかけで、音楽に対する情熱が戻ってきて、ピアノに熱中されている方がいらっしゃいます。

その方の紹介で今度グランド・ピアノを買うことになりました。といって私はまったく楽器演奏ができないので、子供・家内むけです。実は子供のヴァイオリンの先生からいつまでも電子ピアノではダメ、と言われた矢先だったのです。

ヤマハ・カワイに告ぐ国内第3位のメーカーに東洋ピアノ(ブランド名アポロ)というのがあります。その方が近所の業者でアポロの1980年モデルを35万8千円という破格値で見つけて来られたのです。

「ぜひ買うべきだ」

というご意見に従い、即決しました。当時の製品のほうがむしろ現在の製品より落ち着いた音色を出すのだそうです。何と言ってもひと月分の給料にも満たない金額でグランド・ピアノが買えるのは魅力です。従来あったローランドの電子ピアノは下取りすることにしました。

昨日6月4日(日)、無事我が家に搬入完了。中古ですが、まったく不満を感じず、満足満足。これからは防音対策といろいろ考えなくてはなりません。

コーチングをやってなければ、グランド・ピアノを買うこともまずなかったことでしょう。

新ブログ
421



実は数日前に新ブログを立ち上げました。タイトルは、

オーケストラ録音を聴く

です。小生、クラシックのオーケストラが大好きで、オケものの録音は一日中聴いていても飽きることがありません。アマチュア・オケのコンサートも頻繁に出かけます。有名な指揮者、有名なオケである必要はまるでなく、ただオケの音が好きなのです。有名な指揮者やオケはCDを聴けば事足ります。ただピリオド楽器はだめで、モダン楽器のオケに限ります。

コーチングしている時以外は、必ずオケ録音を流しています。たまに聴き疲れがしても、1時間ほど休憩すれば、またムラムラと聴きたい欲求が湧いて来ます。これはよほど好きだというしかないでしょう。CDも2000枚くらいあると思います。

オーディオも30年来の趣味なのですが、オケ録音を楽しむのが目的です。

さて、コーチングでブログ書いてて、ブログをもうひとつ追加するなんてもってのほか、と思っていたのですけれど、いざ書き始めてみるとこれは無理なく続けられそうです。

ということで、もしご興味がありましたら、こちらのほうもご贔屓に。
450 問題意識
449 だからどうなの?
448 人が変わるのには承認が必要
447 95パーセントの承認と5パーセントの問題提起
446 人間は承認を食って生きている

*
445 話好きで世話好きな感じ
444 GROWモデル
443 コーチングの要約
442 ありのままの自分で「居直る」「開き直る」
441 オタクの趣味の延長

*
440 いのちの電話に非ず
439 人の心の機微を理解したサービス精神
438 ハイCP
437 いくら考えてもわからないこと
436 好きでやっている、ということ

*
435 二流でもいいから自分の芸風を確立する
434 無線の師匠
433 信用と誠
432 コーチングの小冊子
431 調子が良すぎないこと

*
430 まだ整理できていない
429 驚くばかりの多様性
428 こじれきった上下関係
427 普通の電話はもう古い
426 コミュニケーションを改善したい

*
425 意見の対立
424 アカウンタビリティ
423 新サイト
422 グランド・ピアノ
421 新ブログ
*
420 口内炎
419 成り行きまかせ
418 アマチュア無線
417 サクラサク
416 早めに真剣に定年後を

*
415 ほめない承認
414 その通り、失礼です^^
413 ムラ社会の価値観
412 どうあってもやりたいこと
411 遥かに民度が上がっている

*
410 コーチングは経済的豊かさの産物
409 プレ・コーチング
408 予想外に健闘
407 3周年
406 日本人のDNA

*
405 ビジネス・コーチングの極意
404 テレビカメラというメタ視点
403 承認が第1ステップ
402 社外の座標軸を
401 言葉の錬金術


*** コーチングを受けてみませんか
*** コーチングとは(私見)
*** 社会人のためのカウンセリング
*** カウンセリングとコーチング
*** ビジネス・コーチング入門
*** ライフワーク・コーチングの奨め
*** オーケストラ再生のオーディオ
*** オーケストラ録音を聴く
001〜050 051〜100 101〜150 151〜200 201〜250
251〜300 301〜350 351〜400 401〜450 451〜500
501〜550 551〜600 601〜650 651〜700 701〜750
751〜800 801〜850 851〜900 901〜950 951〜999
All copyrights reserved 2006 Yoshiaki Sugimoto