![]() ワールド・カップ第一戦はまさかの逆転負けでした。 次の記事が印象に残りました。 まだ整理できていない 宮本 2006年6月13日(火) 0時14分 共同通信 宮本 途中まではいい形でできていた。結果は結果。頭を切り替えることが一番大事なので、みんなでやっていきたい。まだ整理できていない。(共同) [ 6月13日 0時14分 更新 ] 問題を行動で乗り越えて行くには、まず気持ちを整理しなければなりません。セルフ・コーチングの前にセルフ・カウンセリングをすることになります。「整理する」とは自分なりに咀嚼して、腑に落とし込む、ということなのですね。 整理するのは、自分でやるのが最もいいが、整理できたら信頼できる誰かに語るのもいい。その整理は語ることによって「定着」するでしょう。 そして、整理が定着してからがコーチングというわけです。こう考えるとコーチングはカウンセリングまで越境できないと役にたたないことがわかります。 チームリーダーのこの人は早期に気持ちを立て直すことが求められます。それに他のメンバーと対話しながら、他のメンバーの整理も手伝うことも必要でしょう。頑張って乗り越えて欲しいと思います。今は辛いだろうけど。
![]() 体験コーチングを申し込んできた女性です。 メールでいくつかの時間帯を提示したところ、朝7:00〜8:00を指定してきました。 当日待っていたところ、連絡なし。帰宅したらメールが来ていて、午前と午後を間違えたとのこと。再度お願いします、とのことなので、別日程で今度は夜に設定しました。 電話がかかってきてセッション開始となりましたが、この人は前回結果的に約束をすっぽかしたことを口頭で詫びようとしませんでした。 残念ですが、これは「変な人」です。 こちらは早速アサーティブネスを行使して、こう言いました。 「前回結果的に約束をすっぽかしたわけですから、ひと言詫びられるべきではないですか」 けっして嫌味にならないようにニュートラルに言ったわけです。 この人は話をする相手を間違ったと言って早々に電話を切りました。ちなみにこの人の解決したい問題は、 「友だち付き合いがうまく行かない」 でした。上には上が、そして下には下がいるのです。こういった驚くばかりの多様性?もネット・コーチングの醍醐味なのでしょう^^
![]() 上司と人間関係がこじれきってしまった人が、体験コーチングを申し込んで来られました。 こじれきってしまうと、集中治療室に入っているみたいなものです。絶対安静しか手がないのと同様、選択肢がほとんどありません。 すなわち訣別するか、徹底的に恭順の意を示すかです。 ですが、訣別できるくらいなら、私に連絡など取る必要がありませんね。生活があって訣別できないから連絡を取ってくるわけです。 私が話を聴いていて指摘したポイントは、 @人間は感情の動物ですよ。 Aここまでこじれてしまうと、相手は意地でもあなたの言うことはききませんよ。 Bあなたは相手にこうなって欲しいという期待感を100パーセント捨てるしかありませんよ。 C関係を改善しようと思えば、年単位でかかりますが、その覚悟が要りますよ。 徹底した諦めから上司と接しない限り、不平不満が必ず顔や態度に出てしまいます。それではだめなのです。この人はまだ理屈で説得してなんとかなると思ってるふうでした。認識は全然甘いと言わざるをえません。 ただ、憎しみというのは人間が本来持ってはならない感情です。この人が期待感を100パーセント捨ててやっていけば、長くかかりますが、上司がそのうち憎しみを払拭し、人間関係が改善する可能性はあります。 わかったことを言うようですが、私も上下関係の葛藤をずいぶんと経験して来ています。こじれた人間関係を改善するには、とにかく口ごたえせず、快く上司の言うことをきくのが基本なのです。 以上でセッションは終了です。上司とうまくやっていくには、といった夢のないテーマではコーチングを継続するのはちょっと無理だと思います。あとは本人が自分で工夫することです。
![]() 私のクライアントさんは少数の例外を除いて、スカイプを全面的に使用してもらっています。 スカイプで圧倒的にいいのは文字チャットを併用できることです。文字チャットにURLを貼り付けると相手はそのURLをクリックすることで、そこから即こちらと同じ画面を表示できます。これはなにか情報を相手に紹介するのには圧倒的に便利です。 たとえば書籍を紹介するにしても、以前はセッションが終わった後、別途メールでアマゾンのURLを送っていました。今はこちらですばやく検索、それを文字チャットに貼り付けて送信、即座に相手に見てもらえるようになりました。 コーチングに普通の電話を使ってるようでは、ずばりもう「古い」と思います。 最近は体験コーチングを申し込んで来る人でも、最初からスカイプを指定される方が増えました。個人的にはスカイプがコーチングの市場を拡大してくれることをひそかに期待しています。コーチングはインターネットと不可分の存在なのです。
![]() 話し方を改善したい、と言ってコーチングを申し込んで来られるケースが結構あります。たとえば、下記のような例です。 これまで、話し方、振舞い方について自信がなく、ちぐはぐで失敗することも時にあり、損をしていると感じることがよくありました。決定的な失敗をしたとか、悩むと言う程度ではありませんが、漠然と、です。そこで、話し方教室の類をいろいろ探索したのですが、なかなか決められません。理由は、自分が一体どうしたいのか、はっきりとわかっていないからだと思います。それで、自分についての現状把握を、客観的な目でして頂きたいと思っている次第です。(女性) 話し方というのはあくまで手段であって目的ではないと思います。話し方がうまくなったとしても、人前で話す機会がなく、単に見せびらかすのが目的ではうまくなる動機に決定的に欠けるでしょう。 それに、話し方が改善したとして、一体何ではかればいいのでしょうか。このように手段を目標にしてコーチングしてもまずうまく行くとは思えません。 これとよく似た話に、健康になりたい、というのがあります。健康になって何がしたいのか?これがなくて、単に健康を見せびらかすために健康になりたい、では健康になる動機に欠けます。それにたとえ健康になっても手持ち無沙汰で節制ができず、結局はかばかしい効果を上げられないものです。 同様に、話し方というのはあくまで必要に駆られて上達するのであって、漠然と上達させようとしてもうまくいかないものなのです。 コミュニケーション能力を改善したいと思っています。半年ほど前にマネージャーになったのですが、部下の指導に自信が持てません。特に効果的に質問して問題点を深く理解したり、相手の能力を引き出したりすることができていないと感じます。(男性) このケースもいかに部下を指導するかがポイントで、その結果必要に駆られてコミュニケーションが上達するわけです。単にコミュニケーション能力を改善をはかっても、部下の指導に自信が持てるようにはならないでしょう。 結局、必要にかられてコミュニケーションを工夫する、つたなくても自分のコミュニケーション能力を目一杯活用する、これがコミュニケーションを改善するということなのです。ですから私は「コミュニケーションを改善したい」というテーマではコーチングは受けないようにしています。今までの経験からしてうまくいった記憶がありません。 やはり、コーチングは「コミュニケーションを上達させた結果やりたいこと」をテーマにするのが正解なのです。 |
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450 問題意識 449 だからどうなの? 448 人が変わるのには承認が必要 447 95パーセントの承認と5パーセントの問題提起 446 人間は承認を食って生きている * 445 話好きで世話好きな感じ 444 GROWモデル 443 コーチングの要約 442 ありのままの自分で「居直る」「開き直る」 441 オタクの趣味の延長 * 440 いのちの電話に非ず 439 人の心の機微を理解したサービス精神 438 ハイCP 437 いくら考えてもわからないこと 436 好きでやっている、ということ * 435 二流でもいいから自分の芸風を確立する 434 無線の師匠 433 信用と誠 432 コーチングの小冊子 431 調子が良すぎないこと * 430 まだ整理できていない 429 驚くばかりの多様性 428 こじれきった上下関係 427 普通の電話はもう古い 426 コミュニケーションを改善したい * 425 意見の対立 424 アカウンタビリティ 423 新サイト 422 グランド・ピアノ 421 新ブログ * 420 口内炎 419 成り行きまかせ 418 アマチュア無線 417 サクラサク 416 早めに真剣に定年後を * 415 ほめない承認 414 その通り、失礼です^^ 413 ムラ社会の価値観 412 どうあってもやりたいこと 411 遥かに民度が上がっている * 410 コーチングは経済的豊かさの産物 409 プレ・コーチング 408 予想外に健闘 407 3周年 406 日本人のDNA * 405 ビジネス・コーチングの極意 404 テレビカメラというメタ視点 403 承認が第1ステップ 402 社外の座標軸を 401 言葉の錬金術 *** コーチングを受けてみませんか *** コーチングとは(私見) *** 社会人のためのカウンセリング *** カウンセリングとコーチング *** ビジネス・コーチング入門 *** ライフワーク・コーチングの奨め *** オーケストラ再生のオーディオ *** オーケストラ録音を聴く |
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