![]() 私のやってるサイトを「いのちの電話」と混同する人がたまにいます。 以前、サイトに電話番号を載せていた頃、突然電話がかかってきて、相談にのって欲しいと言う。まずはサイトから申し込んでください、と言うと必ずなしのつぶて。こんなのがしばしばあり、これはやってられないと思って、サイトから電話番号を削除、今はFAX番号だけを載せています。 あるとき、こちらが就寝中の夜半1時半頃に電話がかかってきて、電話口に出ると、これから自殺するところだ、とのたまう。ええかげんにせぇ、と言って電話を切ったのはいうまでもありません。 寝込みを襲われて、どこのだれともわからん人物から、自殺したいと言われても、そんなものに対応できるわけがない。 そのほか、サイトから申し込んで来る人で、コーチングを受けたい内容が空白だったり、姓名をきちんと書かず苗字だけであったり、文面がぞんざいであったり、すべてが面倒くさいと書かれていたりすれば、迷わず黙殺します。 たまに黙殺した相手から黙殺したことをなじるメールが来ます。そうは言われてもね、あなたの相手をする気にはまるでならないんですよ、というしかありません。継続して黙殺します。 私はいのちの電話をやってるつもりはありません。相手を選ぶのは私の正当な権利だと認識しています。 ただし自助努力があって礼儀をわきまえた人を黙殺したことは一度もないつもりです。ただしかし、メールの見落としとか返事忘れはあるかもしれません。もし、そんなことがあったのでしたらごめんなさい。
![]() 経営者的センスを持った人かそうでないかはちょっと話せばすぐわかります。 私の理解する経営者的センスとは、人の心の機微を理解するセンスであり、それを踏まえたサービス精神です。単に機微に敏(さと)いだけでも、単にサービス精神があるだけでもダメです。 私個人は商売人の家に生まれ、この感覚を体で理解しています。蛇の道は蛇、というやつです。その上日ごろ異業種交流会に参加していて、社長さんたちと話す機会が多いので、この感覚は磨かれています。相手が経営者的センスの持ち主か、それがどの程度のものか、言葉の端々から一瞬にして見抜くことができます。 さて二世経営者でうまく人が使えない、という人を体験コーチングでお相手したことがあります。親身に50分ほどお相手しましたが、なるほどよくやってるな、とうなずけるポイントがあまりありませんでした。別れ際に、この人はコーチングの料金を訊ねるでもなく、 「またお願いするかもしれませんので、その時はよろしくお願いします」 といいました。リップ・サービスのつもりでしょうけれど、経営者のセンスはゼロに近いです。 経営者的センスをもった人なら、たとえ体験だけであっても、私のやっているコーチングという仕事のビジネス・モデルにも関心を示して、料金くらいは訊くはずです。それが人の心の機微を理解したサービス精神ということです。 人を使っていこうとすれば、この「人の心の機微を理解したサービス精神」を体得することが必須なのです。こう言ったら経営者的センスがある人はわかるはずです。この言葉にピンと来るか来ないか、これが経営者的センスがあるかどうかの試金石といっていいでしょう。
![]() 私はオーディオ評論家の長岡鉄男さんのファンです。20世紀の最終年の2000年に亡くなられましたが、今もってファンです。特にこうして毎日ブログを書いていると長岡さんのもの書きとしての凄さをいよいよ痛感しています。 長岡さんの主張は明快・痛快でしたが、私がとりわけ共感するのは「ハイCP」という考え方です。CPはコスト・パーフォーマンス(価格対性能比)、つまりお買い得感、値ごろ感ということです。 ずばり、世間一般のコーチングに対する私の本音は、「CPが低い」ということです。1回30分で月3回で3万円・・・とか謳っている人がいます。30分で1万円ですって?それで本人同士が納得しているなら私は何も言うことはありません。しかし私ならそんなのはゴメンです。「自己投資は金額ではかるべきではない」ですって?それはコーチ側の論理でしょ。 では私のコーチングはハイCPなのか。とにかくこれを目指して努力していると申し上げておきます。たとえばコーチを目指す人が私のメンター・コーチングを受ければ、3ヵ月後にはブログとホームページを完備し、実習相手と一通りのコーチング実習をすませて、何とか基礎編を終了できる状態に持っていきます。その間の情報提供は骨惜しみせずやります。 とにかく私のコーチングを受けてもらう限り、成果を出して満足してもらう。クライアントさんの意欲に見合った成果をハイCPで実現するべく支援する。そしてクライアントさんから私自身が承認をもらう。これにこだわりたいです。
![]() いいか。考えてわかることは、おおいに考えるがいい。いくら考えてもわからないことは、まかせるのだ。この二つの心をもつことが悟りだよ。 『冥想ヨガ入門』 沖正弘著 日貿出版社 1975年 より抜粋 その昔、日本がアメリカと戦争していたころ、あなたが軍艦の乗組員で太平洋の真ん中で任務に当たっていたとします。 乗っている軍艦は敵にいつ沈められるか解ったものではありません。今日か明日か一ヵ月後か。しかし、もしかしたら沈められないかもしれない。結局軍艦の行く末はここで言う「いくら考えてもわからないこと」なのです。これを思い煩ってもしかたがない。軍艦のなかで自分のできることをやっていくしかありません。 だからといって軍艦の乗組員が鬱になったという話も聴きません。やはり人間覚悟ができれば、後は平常心でやっていける知恵を持ち合わせているのです。 あるクライアントさんはリストラの恐れに直面し、心が安らかではありません。しかし、話を聞くと、リストラされるかされないかは明らかにこの人のコントロールを超えた問題でした。というと軍艦の乗組員と境遇はそっくりですね。この軍艦の喩えを申し上げたところ、この方は何かしら気づくことがあったようです。この方向で考え方を整理したい、と言っておられました。 自助努力する問題と、成り行きに任せる問題を明確に切り分ける。コーチする側は日ごろからこの訓練をしておく必要がある、と思っています。
![]() プロのコーチを目指したい、という方を常時数名支援させていただいています。 大変適性のある方、それほどでもない方、いろいろですが、ポイントは結局コーチングが好きかどうかに尽きるような気がします。 好きで10年愚直に続ければ、どうにかはなるような気がします。プロになれるかどうかは別にして、少なくとも後悔はしないと思います。 そもそも私自身が、コーチング専業で生計を立てているプロではありません。同じく好きでやっているのです。だから絶対に後悔するようなことはありえません。ただ好きな上にある程度適性もあったので、上達は速かったと思っています。3年を経ずして本も書けました。 じゃあ、小生はプロと呼ぶに値するのか。「値しない」と考える人もいると思いますが、本人はそうは思ってません。少なくとも他人は私がやるようにコーチングできないわけですから。 お金が取れるのをプロといいます。しかしプロは結果として稼げるのであって、はじめに金儲けあり、ではありません。プロを目ざすのであれば、カネが稼げるようになるのはもちろん大切です。しかしそれ以前に、まずコーチングが好きかどうか、そしてコーチングを通して他人と関わるのが好きかどうかが最も大切なのです。 私は安易に専業で独立しようと思わないし、人にも勧めません。食うことを前提にコーチングするのではなく、好きなコーチングを続けることによって自然とお金もいただけるようになるというのがポイントなのです。 |
|||||||||||||||||||||
450 問題意識 449 だからどうなの? 448 人が変わるのには承認が必要 447 95パーセントの承認と5パーセントの問題提起 446 人間は承認を食って生きている * 445 話好きで世話好きな感じ 444 GROWモデル 443 コーチングの要約 442 ありのままの自分で「居直る」「開き直る」 441 オタクの趣味の延長 * 440 いのちの電話に非ず 439 人の心の機微を理解したサービス精神 438 ハイCP 437 いくら考えてもわからないこと 436 好きでやっている、ということ * 435 二流でもいいから自分の芸風を確立する 434 無線の師匠 433 信用と誠 432 コーチングの小冊子 431 調子が良すぎないこと * 430 まだ整理できていない 429 驚くばかりの多様性 428 こじれきった上下関係 427 普通の電話はもう古い 426 コミュニケーションを改善したい * 425 意見の対立 424 アカウンタビリティ 423 新サイト 422 グランド・ピアノ 421 新ブログ * 420 口内炎 419 成り行きまかせ 418 アマチュア無線 417 サクラサク 416 早めに真剣に定年後を * 415 ほめない承認 414 その通り、失礼です^^ 413 ムラ社会の価値観 412 どうあってもやりたいこと 411 遥かに民度が上がっている * 410 コーチングは経済的豊かさの産物 409 プレ・コーチング 408 予想外に健闘 407 3周年 406 日本人のDNA * 405 ビジネス・コーチングの極意 404 テレビカメラというメタ視点 403 承認が第1ステップ 402 社外の座標軸を 401 言葉の錬金術 *** コーチングを受けてみませんか *** コーチングとは(私見) *** 社会人のためのカウンセリング *** カウンセリングとコーチング *** ビジネス・コーチング入門 *** ライフワーク・コーチングの奨め *** オーケストラ再生のオーディオ *** オーケストラ録音を聴く |
|||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
All copyrights reserved | 2006 Yoshiaki Sugimoto |