断定形で発言するのはやめよう
530



・球を棒で叩いて穴に入れて、何が面白いんだ。
・ゴルフなんてつまらん。

というのは、ゴルフに対する私の本音に近いと思います。しかし、こんなことをゴルフに熱中している人に向かって言ったとしたら、確実に人間関係が悪くなります。

・野球観戦なんか時間がもったいない。人生にはもっと他にやるべきことがある。
・野球観戦は時間がかかりすぎる。テレビでダイジェストを見れば十分だ。

というのも、私の本音に近い。しかし、これを阪神ファンに言ったとしたら、顰蹙もいいところでしょう。

外的コントロールと言うのは、1. 批判する、2.責める、3.文句を言う、4.ガミガミ言う、5.脅す、6.罰する、7.ほうびで釣る、の7つでしたね。しかし、上記のような「意見・価値観の押し付け」は強いて言えば1.批判するに近い感じがします。しかし正確に言うと、1〜7のどれにも入りません。対象が人間ではないからです。

相手を批判すれば、相手は100パーセント確実に気分を害することでしょう。しかしゴルフを批判すれば、同じくゴルフ嫌いの人なら賛同し、気分を害するどころか、かえって喜ぶことも考えられます。

ただ、同じくゴルフ嫌いであっても、他人が断定口調でゴルフを批判すれば、ふつうは傍で聞いていて不快だと思うことでしょう。

意見や価値観の押し付けは、断定形で発言され、外的コントロールに準じる、と言っていいと考えます。なぜ外的コントロールかというと、話者が相手に「選択の自由」を認めていないからです。

たとえば、

・球を棒で叩いて穴に入れて、何が面白いんだ、と私は思うんだけどね。
・野球観戦なんか時間がもったいない、人生にはもっと他にやるべきことがある、というのが個人的な考えなんだけどね。

とアイ・メッセージで語ればずいぶんマシです。相手の価値観に挑戦する言葉であることには変わりありませんが。やっぱり、

・ゴルフはあまり好きじゃないんです。
・野球は面白いですけど、時間がかかりますからね。

と婉曲に発言するのが無難でしょう。

ほんとうに必要な場合を除いて、自分の意見や価値観を客観的な断定形で発言するのはやめるべきです。世の中にはいろいろな考え方があるわけですから。

対話として自然であるかどうか
529



コーチングの初心者が質問しているのを聞いていると、やたらとオープン・クェスチョンが多いものです。しかも、単に5W1Hをカバーするだけの質問で、一体それを訊いてどうしたいんだ?と思わざるを得ないことがよくあります。

コーチング講座ではオープン・クェスチョンを推奨する傾向があります。それはいいとしても、クローズド・クエスチョンはよくない、と誤解する人がたまにいるようです。

単にオープン・クローズドで優劣つけてるのだとしたら、ナンセンスもいいところです。仮説付きの質問にすれば、優劣なんぞありません。たとえば、

・私は○○と思ったのですけれど、あなたどう思いますか?
・私は○○と思ったのですけれど、そうなんですか?

上記は上がオープン、下がクローズドですが、大差ないでしょう。実際のコーチング・セッションでは、クローズドで絞ってオープンへつなぐ、オープンで引き出してからクローズドで絞る、というのを意識せずにやります。オープン・クローズドで色分けしたって何の意味もないわけです。

結局コーチングの良い悪いは、「対話として自然であるかどうか」で判断すれば、大体間違いないと思っています。不自然な対話はコーチングとしても落第、が私の考えです。

ページランク5
528



私のメインサイト、「コーチングを受けてみませんか」がようやくページランク5に到達したようです。

ようです、というのは時としてまだ4で表示されるからです。

ページランクとはウェブサイトの人気ランキングのようなものです。グーグルは他の第三者のサイトからどれだけリンクが張られているかで、そのサイトの格付けをします。そのランキングは1〜10までの段階があり、4〜6が人気サイト、7〜9がポータルサイト、1〜3は標準的なサイトとされます。サイトのページランクは、以下のアドレスからグーグル・ツールバーをダウンロードする事でわかります。

http://toolbar.google.com/

ダウンロードするとブラウザの上部に、グーグルの検索窓とページランクが表示されます。サイトにアクセスすると、ページランクの緑バーが表示されますので、そこにカーソルをあわせると、「3/10」とか「4/10」と表示され、ページランクは3もしくは4である事がわかります。4以上であればグーグル対策上合格点とされます。

ただし、ランク付けのロジックは刻々変更されているようで、以前5だったページが4に、4だったページが3に変わっていることも多いです。もちろんランク付けは厳しい方向に改訂され、以前は5を取るのは割と簡単でしたが、今は相当難しくなったように感じます。

サイト開設後、数ヶ月でページランク4になったのですが、これが5に変わるには3年かかりました。ページランク5だからと言って何が変わるわけではないのですが、まずは喜ぶべき通過点と言えるでしょう。

結局申し込まない人は申し込まない
527



体験コーチングで成約できないことは多いです。たとえ私が、

「これ以上やりようがない」

というほど相手に気づきを与えたとしても、結局申し込まない人は申し込まない。以前は、一体何が悪かったか、と反省もしてみたものでした。しかし、今では申し込まないのは相手の問題であって、自分の問題ではない、と割り切るようにしています。

自分に自信がある人は内心では、

「自分にはコーチングなんか必要ない、セルフ・コーチングで十分だ」

と思っています。これはいかようにもくつがえせないでしょう。そして自分を省みればこの気持ちはわからなくもありません。

こういう相手に対しては、成約できたかどうかにポイントを置くのは適当ではないでしょう。それよりは、自分として納得できるコーチングができたかどうか、に置いたほうが良さそうです。

負け惜しみでなく、商業的な結果だけが全てではない、ということです。

提案したらダメなのか
526



先日体験コーチングで相手をした人がこう言うのです:

「コーチングでは提案したらダメなんでしょう?」

この人はコーチングの講座を受講したことがあって、講師がそう言ってたのだそうです。単にこの人がそのように誤解しただけかもしれませんが、ホントに講師がそう言った公算は高いです。巷間の解説なんか見ても、

「コーチはコンサルタントのようにアドバイスをしたり、カウンセラーのように心の癒しをするわけではありません。相手の中に答えがある、相手には無限の可能性がある、というのがコーチングの考え方です。よく聴き、問いかけをして、相手の答えや可能性を引き出して、行動をうながす、というのがコーチングです。」

などと書かれているからです。はっきり言ってこの考え方では未熟でどうしようもないです。

私個人はコンサルティングもカウンセリングもやります。実際にアドバイスできるのならやったらいいのだし、カウンセリングと言っても単にクライアントの気持ちの整理に付き合うだけのことです。コンサルティングであれ、カウンセリングであれ、コーチングの一部と理解するのが正しいのです。決してコーチングと対立する概念ではありません。

百歩譲ってコーチングにはいろいろなスタイルがありうる、としても提案したらいかん、などというのはどう考えてもおかしい。コーチの能力が低いから提案できないだけです。

だいたい、そんな能力の低い相手に「なぞなぞ」みたいなコーチングをやってもらって、何がありがたいのだ、と私は思うのですが、おかしいでしょうか。

提案は出し惜しみせずにやって、クライアントと一緒にアイデアを創り上げるのが正しいコーチングです。私はコーチングが専門だから、コンサルティング・カウンセリングはやりません、は未熟者のたわごとです。助言者はワンストップですべてをまかなえるのが正しい、と私は信じています。
550 日経経営セミナー
549 『黄金律』
548 目標を仕切りなおす
547 想いが出て来ないならアンコーチャブル
546 時間にルーズな人

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545 管理職の誤解
544 優劣でなく個性で勝負しよう
543 スパム・メール
542 ないないづくし
541 礼節=承認

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540 コーチングってどうすることですか
539 農民気質と狩猟民気質
538 恐ろしげな声付き
537 コーチングでなくて何がイカンのか
536 オジサンの社会経験

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532 感性の違いを乗り越えるためには
531 うぬぼれ、傲慢大いに結構

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