日経経営セミナー
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日経経営セミナーの講師をして来ました。コレです。

45名の申し込みがあったとのことですが、当日は汗ばむ陽気で、天気は上々、出席率は高かったと思います。支払いは会場(日経新聞社内の大会議室)で当日受付ですので、風雨の日は出席率が下がるのだそうです。

前半は板書も多かったので、立って話をしたのですが、だんだん疲れて来ました。足腰の弱さを痛感した次第です。また上着を着て話をしましたので、びっしょり汗をかき、体力勝負の様相を呈しはじめました。

これではいかんと思い、後半は座らせてもらい、上着も脱がせてもらいました。ちょっとしたことですが、なんとかペースを取り戻すことができました。

質問も結構出て、終盤まずまず盛り上がり、一応面目を施すことができました。当日ご来場いただいたみなさま、ご受講ありがとうございました。

『黄金律』
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「おのれの欲せざるところ、他人に施すことなかれ」
「自分がしてもらいたいように他人にせよ」

これはナポレオン・ヒルの成功哲学では『黄金律』と呼ばれるものであるらしいです。私もこの原則の信奉者です。たとえば、私のコーチング料金もこの原則に基づいて決めています。自分なら払いたくない多額の料金は他人から払っていただきたくはありません。こういったことであれば、問題は出ないのです。

問題は、相手の感性が自分と大きく異なる場合です。

私個人は自分の体調が悪いと、あまり他人に言うことはないし、言っても慰めてもらおうとは夢思いません。仮に慰めてもらっても、そんなリップ・サービスが何の役に立つのか、と思ってしまいます。と言うより、病を肯定するそうした言動がイヤなのです。慰めてもらう、などという行為は私の場合、かえって足を引っ張られる行為です。

体調が悪いなどと言うと、病院に行くように奨める向きが多いのですが、個人的には医療に対して根本的な不信感があり(偏見です^^)、余計なお世話だ、と思うことが多いのです。と言って、全く病院に行かないわけではなく、どうしようもなくなれば、観念して行くのですが。

さて、私はかくの如しなので、他人の体調不良の発言に対しては冷淡にならざるを得ません。家庭でたまに軋轢が生じます。

たとえば家内が親知らずを抜いて来て、あごが腫れて痛いと言うのですが、私の反応は、

「ふ〜ん」

だったので、

「あんた、冷たいわね。そんなことでよく他人のコーチングなんかできるもんね」

と言われてしまいました。このあたりは決して得意ではないが、適当にやってるのが実情です。家内には「悪いな」とは言いますが、本音は少々複雑なのです。

世間には比較的に感情が発達している人と、私のように比較的に理性が発達している人がいます。やっぱりハト派とタカ派の違いなんだろうと思います。

目標を仕切りなおす
548



「最近まずまず順調です」

これでコーチング・セッションが始まったとします。このセッション自体が割りと早く切り上がった時は、後もう一歩引き出す好機です。セッション終了間際に改めてこう訊いてみます。

@次回までに何が成し遂げられればハッピーですか?
A今月中に何が成し遂げられればハッピーですか?
B年内に何が成し遂げられればハッピーですか?

@〜Bのうち@AかABかを組み合わせるといいと思います。Bはとくに秋口に使える問い方です。こう問われると、

「ああそうだ、あれもやっておこう」

というのが新たに出てくることが多いです。もちろん比較的マイナーなことなのですけれど、プラス・アルファの意欲を引き出したことになるので、いいと思います。順調なら、もう一つ何か追加するように持っていく。この場合は追加されたことも達成される可能性が高いです。

全てが停滞している時にこういった質問をすると、目標を下方修正することになります。これはこれで有意義です。いずれにせよ、状況を見て目標を仕切りなおすことはたまにやるべきしょう。毎回やられるとうんざりでしょうから、「たまに」がポイントです。

想いが出て来ないならアンコーチャブル
547



とある方から体験コーチングの申込みがありました。

「サロンを経営しているが、経営意欲がいまひとつわかず、どうしようか迷っている。」

と、たった1行。

コーチングの書面審査というのがあったとすれば、コレでは×です。

迷っていると言われても、見ず知らずの他人が答えを渡すことは所詮できません。もし、相手の想いに関係なく、○○したほうがよい、と答えを渡したとしても、意味がないばかりか、僭越でしょう。

それに文面がぞんざいなのも感心しません。あまり国語力のある相手ではなさそうです。結局、人格は国語力なのです。

一応体験コーチングはお受けしましたが、はじめからコーチングが成立すると全く期待していませんでした。で、事実その通りになりました。

冒頭に状況は説明してもらいました。現状では成功していると言い難いので、新規投資したいのだが、固定費も上がってしまうので、やはり「迷っている」のだそうです。

「で、結局どうしたいのですか」

と問うてみたところ、

「迷っています」

をまた繰り返すのです。

「じゃあ、私は何をお手伝いすればいいんですか」

「お手伝いと言われても・・・」

という答えです。悪いが経営者失格です。「想い」とか「理念」が感じられないからです。経営者なら、人に相談する前に腹をくくるべきです。

・たいへんだからやめておく
・たいへんだけれどやりたい

はどちらも正解です。実際問題として、やって通れるのかどうかは本人しかわからないし、本人次第なのです。

「で、結局どうしたいのですか」と問われて、想いが出て来ないならアンコーチャブルです。他人がどうこうできる問題ではないでしょう。

時間にルーズな人
546



私だって年1回くらいは思い違いをして、クライアントさんとの約束をすっぽかしてしまうことはあります。平謝りです。しかし、それ以外は時間は厳格に守っています。

クライアントさんの中にもたまに思い違いがあり、電話をいただけないこともありますが、当方は極力寛容に対応しています。1回ならたいてい大目に見ます。2回目以降はやむを得ずペナルティとして1回分にカウントさせてもらっています。

一般の方相手に無料で体験コーチングをやってると、時間に遅れる人がたまにいます。たいてい若い女性です。コーチングは予約の時間に合わせてテンションを上げていくので、5分〜10分くらいなら許せますが、30分になると許容範囲外です。もう無条件にセッションは断ります。そしてはじめから縁がなかった、と思うことにしています。

昔は、こういう場合でも気を取り直して相手をしたものですが、ずばり時間にルーズな人にロクな人はいません。もちろん時間に遅れた人にクライアントになっていただいたことなどただの一度もありません。だから迷いはないのです。

今日の人は例によって若い女性。日曜朝10時のアポでしたが、11時過ぎに電話をかけてきて、

「寝過ごしました」

と言う。付き合ってられないです。どんな事情があるのか知らないが、日曜朝10時まで寝ている人の相手はしたくありません。人間は感情の動物なんだぞ(笑)
550 日経経営セミナー
549 『黄金律』
548 目標を仕切りなおす
547 想いが出て来ないならアンコーチャブル
546 時間にルーズな人
*
545 管理職の誤解
544 優劣でなく個性で勝負しよう
543 スパム・メール
542 ないないづくし
541 礼節=承認

*
540 コーチングってどうすることですか
539 農民気質と狩猟民気質
538 恐ろしげな声付き
537 コーチングでなくて何がイカンのか
536 オジサンの社会経験

*
535 片付けられないのは
534 クロージング
533 親切は自己承認が引き寄せる
532 感性の違いを乗り越えるためには
531 うぬぼれ、傲慢大いに結構

*
530 断定形で発言するのはやめよう
529 対話として自然であるかどうか
528 ページランク5
527 結局申し込まない人は申し込まない
526 提案したらダメなのか

*
525 自己承認と成功哲学
524 自己承認ができていない人は
523 ちょっとした感動
522 自分の生き方を肯定すること
521 メモ魔vsメモ極少派

*
520 コーチング力は国語力
519 昔の経営者
518 早朝勉強会
517 質問の技術は定義から
516 新快速の威力

*
515 指示・命令・外的コントロールの時代の終焉
514 一体何が悪いのか
513 学校マネジメント
512 恋愛のトラブル
511 日経社告

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510 雑誌で紹介
509 NLP入門セミナー
508 靖国神社に行ってきました
507 プラスの自己
506 開き直りは自己承認

*
505 幼い相手のコーチング
504 外的コントロールの生んだ悲劇
503 農民と狩猟民
502 コーチングの社会通念
501 満足のズレ


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