![]() きつい試練をかいくぐって来た人と、順調にすっすっと来た人と何が違うのでしょうか。 順調に来た人は「地に足がつかない」感じがあって、こんなことでいいのだろうかという懐疑があるのです。すなわち、自分は将来大きな失敗を経験すべきではないか、あるいは経験するのは当然だ、という自己処罰の発想が心の片隅にある、というわけです。 私はきつい試練を経てきたこともあるし、順調にすっすっと行ったこともあります。しかし順調にすっすっと行ったとしても、そのことを自分で肯定できるようになるまでは、それなりの葛藤を経験するというのが実情であると思うようになりました。 たとえば私は同族企業の役員をしていますが、業績を上げなかったわけではないにしても、やはり特別待遇を受けていることには変わりありません。以前は何がしかのうしろめたさを感じたわけですが、10年やってればそういうのは完全に払拭できます。つまり途中まで順調に来ていても、その後にそれなりの試練や葛藤を経験せざるを得ないからです。 私のクライアントさんのなかにも順調に来た結果、自己処罰の発想が心の片隅にあって、自分を十分肯定しきれない、という方がおられます。順調な人も苦労した人と同じく自分を肯定するのに遠慮は要らないと考えます。順調な人は順調な人なりの苦労があって、それはある意味苦労して来た人の苦労に匹敵することなのです。卑下することは全くないと思うのです。
![]() ある管理職の方です。部下(複数)が何かと否定的なので困ってると言われます。が、スジの悪い部下ではなさそうです。 本人は割りと口数少なく、理系(アナライザー)のイメージでした。私と話していても会話は途切れがちで、いわゆる包容力というものは感じませんでした。話していて包容力のある人特有の人なつこさがないのです。 と言ってないものねだりしてもしかたがありません。なにができるか、ということで部下とのコミュニケーションの取り方に改善点がないか、話を聴くことにしました。 本人曰く、部下と話をする時は答はすでにあって、それを申し渡すそうなのですが、たとえばこういう言い方をするとのことです: 「これやってもらいたいんだけど、どうかな」 こう言われると、え〜と思っても「YES」というしかありませんね。すでに決まっている感じですから、「NO」と言うと上司の命に背くことになる。わたしなら微妙にニュアンスが違いますが、こういう言い方をします: 「これをやってもらうとしたら、どんな感じかな」 これなら、これから決める感じですね。もちろん部下が否定的なら、「無理です」とか「きびしい」ですとか言うに決まってるので、 「そこを何とかならないか、キミしかできる人がおらんのだよ」とか 「どう調整したらできるようになるんだろか」とか 「それなら全部とは言わない。一部でも引き受けてもらうとすれば、なにができる?」 とにかく意思決定のプロセスとして双方向のやり取りが要ると思います。双方向のやり取りがあれば、しぶしぶであってもある程度納得はできているからです。これがしぶしぶで且つ納得もできていないとすれば、部下は積極的に動かないでしょう。 とにかく部下を意思決定に巻き込むことが大切です。一方的に決定して、「私指示する人、あなた従う人」では人はついてきませんし、育ちもしません。 もちろん口先だけの言い回しだけではダメで、全人格的な感化力というのは要りますが、この人からはそうした心意気や覚悟が伝わって来ませんでした。 「コーチング学ばれたらどうですか」 それだけ言って体験セッションは終わりました。しかたないですね。
![]() 胃腸が丈夫ではなく、身長175cmあるのに60kgで過去30年来ました。下垂性体質で、食べ過ぎるとよくもたれるのです。 ところが最近礼服を着た折、ウェストがきちきちなのに気が付きました。若干太ったようです。計ったところ63.5kgありました。2年前に比べて4kgアップです。 といって食事の摂取量が増えたわけではありません。もたれるまで食べるとコーチングのじゃまになるので、うっかり食べ過ぎるということが自然となくなり、胃腸の具合も良くなった結果、吸収力が上がった、というのが実情だと思います。 痩せっぽちなのに意外と大食いの人はいます。私は痩せているのに食べられないタイプでした。体重アップの話ができるなんて、風向きが変わってきたぞ! できたらもうちょっと太りたい・・・
![]() 出張で新神戸⇔新倉敷の新幹線に乗りました。 この区間は新神戸⇔岡山(32分)はのぞみ、岡山⇔新倉敷(11分)はこだまです。 新神戸の自販機で往復切符を買ったのですが、うっかり指定を選んでしまいました。 何日の切符ですか?何時の切符ですか?ときて、禁煙ですか?窓際ですか通路ですか?と訊いてくるのですが、これが行き帰りののぞみ、行き帰りのこだまの計4区間に対して入力しなくてはならないのには閉口しました。 あんまり乗り継ぎ時間がなく、のぞみが到着するというアナウンスがあるのに入力画面が延々続くのには焦りました。ようやく入力完了すると計6枚切符が出てくるのです。すなわち、往復の乗車券と往復ののぞみと往復のこだまの特急券です。 今日は絶対遅れられない予定でしたので、冷汗三斗でした。 これほどの思いをして指定を買ったのですが、こだまには6両編成で1台しか指定車がなく、この指定車は私以外の誰ひとり乗っていませんでした。各駅停車のこだまは指定をとる乗り物ではないようです。そもそも6両全体がガラガラでした。新幹線はのぞみで稼いでいるが、こだまはおそらく赤字でしょう。 新幹線の新倉敷も凄い駅でした。構内の人通りがなく、えらく寂しい。これが新幹線?と思いましたし、電車も45分に1本です。売店も構内にひとつしかなく、極め付きはひとりしかいない売店のおばさんが「きび団子どうですか」と売り込みをやっていたこと。 各駅停車のこだましか停まらない駅の実態と、それをとりまく状況を垣間見た思いです。
![]() 水は高きから低きに流れます。この高低が水の流れるエネルギーです。 これにたとえれば、コーチングの場合はゴールと現実の落差(ギャップ)がセッションのエネルギーを作り出す感じです。だから、ゴールはセッションの冒頭できるだけ早期に押さえるのがいいのです。 とは言っても、開口一番に「あなたはどうしたいのですか」では唐突過ぎます。もちろん、時候の挨拶や前置きは必要であるわけです。 そして、ゴールと現実のギャップを押さえたら、後は徹底して現状分析をする、これが大切です。 「最近勉強できてないので充実感がない」とクライアントさんが言ったとします。 初心者はここで現状分析をあまりせず、早々と「じゃあ、勉強するにはどうすればいいですか」と問うてしまいます。これはコーチングがたちどころに行き詰まります。しかし、質問を重ねて下記のように現状分析を深めたとしたらどうでしょうか。 どうして勉強できないのですか?時間がないから。 どうして時間がないのですか?朝ギリギリまで寝ているから。 どうして朝ギリギリまで寝ているのですか?前日夜更かしするから。 どうして夜更かしするのですか?だらだらテレビを見てしまうから。 ここまで現状分析ができた上で、「じゃあ、勉強するにはどうすればいいですか」と問えば、「だらだらテレビを見るのやめて、早く寝て早く起きて時間をつくる」といった解決策が簡単に出てきます。この場合、解決策は現状の逆で事足りていますね。 GROWモデルというのがあります。 GOAL(目標)→REALITY(現実)→OPTIONS(手段)→WILL(着手) と流すわけですが、私流の時間配分は GOAL(1%)→REALITY(90%)→OPTIONS(8%)→WILL(1%) です。つまり「GROW」の両端はほんのひと言で、現状分析に大半の時間を割きます。現状分析を深めれば深めるほど、OPTIONS(手段)が出やすくなります。現実の裏返しを手段にすればいいだけだからです。 まずゴールを明確にした上で、現状分析に90%の時間を割く、これがコツだと個人的には思っています。 |
|||||||||||||||||||||
600 他人を型にはめない 599 1ヶ月に1回のコーチング 598 グーグル・アース2 597 知らんかったグーグル・アース 596 ホームページやブログの相談 * 595 電柱方式 594 新婚のカップルに目をつけるべし 593 閲覧者のフィードバック 592 プライベートで主役になる 591 自己満足の日本一・世界一 * 590 愚直さ 589 本人しかわからない相談 588 カウンセリングは面談でコーチングは電話 587 自分の8割の力で無理なく確実にできることは何か 586 コーチングらしいコーチング * 585 へたうま 584 物神化(その2) 583 物神化 582 組織文化 581 争いを避けるな * 580 1回30分で6万円 579 楽しいこと、ワクワクすることで仕事を選んでいいのですか? 578 不自由を常と思えば不足なし 577 とにかく動いてみる 576 自己基盤 * 575 相手に自立してもらうこと 574 アドレナリン 573 コーチ冥利 572 東京は右側を空ける 571 直感力 * 570 学研のメルマガに載りました 569 無責任な批判 568 リセプター 567 言霊 566 相手は選ぶべし * 565 ある牧師さんとのやりとり 564 発言小町 563 年配者の職さがし 562 「態度の優美さ」がポイント 561 トラウマを乗り越えるには * 560 順調な人なりの苦労 559 部下を意思決定に巻き込め 558 できたらもうちょっと太りたい! 557 各駅停車のこだましか停まらない駅 556 現状分析に90%の時間を割く * 555 オーディオのサイトでグーグル9位 554 陰と陽の橋渡し 553 リーダーシップが取れるようになるには 552 口癖 551 家田荘子の講演会 *** コーチングを受けてみませんか *** コーチングとは(私見) *** 社会人のためのカウンセリング *** カウンセリングとコーチング *** ビジネス・コーチング入門 *** ライフワーク・コーチングの奨め *** オーケストラ再生のオーディオ *** オーケストラ録音を聴く |
|||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
All copyrights reserved | 2006 Yoshiaki Sugimoto |